EBC研究所
要約
2月6日(木)、米国株は上昇し、国債利回りは低下した。世界貿易戦争をめぐる懸念の後退を、各種経済指標データが相殺したためである。
2月6日(水)、米国株は上昇した一方、国債利回りは低下した。世界的な貿易戦争への懸念が後退する中、様々な経済指標が相反する結果を示している。
ADP雇用統計の民間部門雇用者数は予想を上回ったものの、サービス部門は予想に反して減速した。一方、米国の貿易赤字は記録的な輸入高によって大幅に拡大した。
米アルファベットの第4四半期の業績報告が収益予想を下回り、期待されていたAIの見通しに疑問が浮上したことで、同社の株価は急落した。検索事業、YouTube広告事業、サービス部門はいずれも前年同期比で鈍化した。
同社はまた、AI戦略の拡大を続けるため、2025年に750億ドル(約11兆円)の設備投資を計画していると発表した。ファクトセットによると、これはコンセンサス予想の588億4000万ドルを大きく上回る。
欧州連合(EU)は、トランプ米大統領がEUに関税を課すという脅しを実行した場合、報復措置でビッグテックに打撃を与えることを計画している。フランスの貿易大臣は英フィナンシャル・タイムズ(FT)に対し、より迅速な対応が必要になると語った。
マクロン大統領は数年前、2030年までに1000億ユーロ規模の大手テクノロジー企業を10社創設するという野心的な計画を発表した。しかし、その進展はまだほとんど見られない。
ナスダック100指数は、22.200を超える過去最高値から下落して以来、50SMA付近で推移している。新たな材料がないため、同指数は短期的には下落傾向にある。
免責事項：この資料は一般的な情報提供のみを目的としており、信頼できる財務、投資、その他のアドバイスを意図したものではなく、またそのように見なされるべきではありません。この資料に記載されている意見は、EBCまたは著者が特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。
トランプ大統領の貿易政策により米国経済への懸念が高まったため、ドルは5カ月ぶりの安値に近づいた。カナダドルは引き続き不安定な動きが続いた。
2025-03-12
3月11日(火)米国株価指数は下落し、ナスダック100指数は3.8%下落。トランプ大統領の関税が世界的な景気後退につながるとの懸念が高まっている。
2025-03-11
3月10日(月)ユーロは小幅上昇。ドイツの財政改革に後押しされ、ユーロは先週2009年以来の週間最高値を記録。一方、米国の雇用成長は2月に加速した。
2025-03-10
