カナダドルは、12月の雇用統計が予想を上回ったことを受けて安定し、投機筋は弱気な賭けを史上最高値まで引き上げた。
カナダドルは、12月に予想を上回る雇用増加があったとの報告を受けて火曜日に安定。CFTCのデータによると、投機筋はカナダドルに対する弱気な賭けを歴史的に高い水準に引き上げた。
米当局が2025年の利下げを縮小する中、ドルは2年以上ぶりの高値付近で推移している。焦点は来週ホワイトハウスに戻る予定のトランプ大統領に移るだろう。
バンク・オブ・アメリカは、今年、FRBが利下げを行うことはないとさえ予想している。ゴールドマン・サックスは、堅調な米国経済と、金融緩和を鈍化させる可能性のある関税引き上げの可能性を理由に、ドル予想を上方修正した。
同銀行は今年のドルの上昇率を5%と予想し、以前の強気な見方から転換し、ユーロ、ポンド、オーストラリアドルの予想を引き下げた。
ブルームバーグがまとめたCFTCのデータによると、ヘッジファンドを含む投資家は米ドルに対する楽観的な見方を支持しているようで、ドル強気のポジションは現在2019年1月以来の高水準にある。
それでも、ブレント原油に対する投機的な強気ポジションは1月7日時点で8か月ぶりの高値に上昇しており、これはカナダドル安にとって明るい兆しだ。欧州と米国の極寒の天候により、暖房用のエネルギー需要が高まっている。
カナダドルは12月18日から形成された取引範囲に下落した。そのため、1ドルあたり1.4370ドル付近の抵抗から後退する前に、少しずつ上昇する可能性がある。
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