1月3日(金)、原油価格は2週連続の上昇となった。世界各国が経済成長を復活させるため、政策支援を強化するとの期待から燃料需要が高まるとみているからである。
1月3日(金)、原油価格は2週連続の上昇となった。世界各国が経済成長を復活させるための政策支援を強化し、それに伴い燃料需要が高まるとの期待が背景にある。
ブレント原油は前場において、2ヶ月以上ぶりの高値で引けた。しかし、主要経済国の工場活動はいずれも低調な状態で2024年を終え、今年の成長見通しを複雑なものにしている。
中国の11月の鉱工業利益は前年同月比7.3%減となり、4ヶ月連続の減少となった。一方、中国メディアの財新が発表した2024年12月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)は予想以上に低下した。
米エネルギー情報局(EIA)によると、米国の原油在庫は予想以上に減少したが、留出油とガソリンの在庫は12月27日までの1週間で約1年ぶりの大幅増加となった。
米国のガス価格は昨年第4四半期に急騰したが、ウクライナを経由したロシア産天然ガスの欧州向け供給が元旦に停止したため、その勢いは2025年初頭にも維持された。
欧州では差し迫ったエネルギー危機や不足のリスクはないが、在庫補充が必要な場合、同地域は市場変動の影響を受けやすくなると思われる。
米国株は50SMAによって十分にサポートされているが、弱気のMACDダイバージェンスは、上昇が失速するリスクがあることを示している。最初のレジスタンスは3.60ドル付近にある。
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