ユーロは悲観論の中、横ばい

2024-12-24
要約

ユーロ圏の成長が弱く、ドイツの信頼感が低下し、インフレが安定しているにもかかわらずECBが金融緩和に慎重な姿勢をとっていることから、ユーロは2年ぶりの安値付近にある。

ユーロ圏では改善の兆しがほとんどなく、ユーロは2年ぶりの安値からそう遠くない。最新のIFO調査によると、ドイツの企業信頼感は12月に2020年半ば以来の最低水準に急落した。


ブルームバーグの調査によると、欧州連合(EU)経済は来年、これまでの予想よりも勢いを失い、1%のペースで拡大する見通し。アナリストらは2026年の成長率予想も1.2%に引き下げた。


彼らは、直近の政策会合で見通しを引き下げたECBよりも悲観的だ。しかし政策担当者らは、所得が増加しインフレが安定するにつれて、家計が景気回復を牽引すると予想している。


フィナンシャルタイムズの報道によると、クリスティーヌ・ラガルド総裁は、ユーロ圏は中期的なインフレ目標の達成に非常に近づいている」と述べた。これは、中央銀行が引き続き金融緩和に傾いていることを示唆している。


彼女は、トランプ大統領の関税脅しに対する欧州の報復措置に反対し、 貿易に関してこのような報復的で対立的なやり方は、世界経済全体にとって悪影響だと強調した。


欧州連合(EU)首席外交官は先週、西側諸国はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に和平交渉を提案するのをやめ、その代わりにキエフに対する安全保障の約束が空約束とならないようにすべきだと警告した。

EURUSD

ユーロは1.0350付近でサポートされているものの、下方へのブレイクアウトはユーロに対して弱気を維持するさらなる理由となる。下降トレンドラインを上回るブレイクは、そのバイアスを反転させるために必要なことだ。


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