12月19日(木)、金価格はアジア時間序盤に1%以上上昇し、年初来では30%の上昇となり、米国株を上回った。重要なインフレ報告を前に、市場は落ち着きを取り戻した。
12月19日(木)、金価格はアジア時間序盤に1%以上上昇し、年初来では30%の上昇となり、米国株を上回った。重要なインフレ報告を前に、市場は落ち着きを取り戻した。
米連邦準備制度理事会(FRB)が予想通り金利を引き下げた後、金価格は2%以上下落して1ヶ月ぶりの安値となったが、借入コストのさらなる低下ペースが鈍化し、米ドルと債券利回りが上昇した。
FRBは、インフレ率が上昇する中、来年2回の25ベーシスポイントの利下げを示唆する新たな予測を発表した。トランプ大統領が1月に就任した後は、様子見の姿勢を取ることが予想される。
フェデラルファンド(FF)金利先物によると、FRBは来月も金利を据え置く見通しとなっている。この数ヶ月、デフレはほぼ停滞しており、これは木曜日に発表されるPCE指標の予測にも反映されている。
インドの金輸入は、大きな祝祭日がないこともあり、11月に記録的な購入があったものの、今月は急激に減速する見通しである。これにより、世界的な金価格の上昇が抑制される可能性が高い。
投資家は12月前半に金現物を保有するETFから3億ドル以上を引き揚げた。これは今年に入ってから投資家の行動が大きく変化したことを意味する。トランプ大統領のドル高政策が資金流出に拍車をかけた。
悪材料に弱いことから、金価格は50SMAを下回り、暗い見通しとなった。PCE価格指数が予想を下回らない限り、金価格が2.620ドルを大きく上回る可能性は低いと考えられる。
免責事項:この資料は一般的な情報提供のみを目的としており、信頼できる財務、投資、その他のアドバイスを意図したものではなく、またそのように見なされるべきではありません。この資料に記載されている意見は、EBCまたは著者が特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。