EBC研究所
要約
12月2日(月)、カナダドルは3ヶ月連続の下落を記録した後、さらに小幅下落した。成長とインフレが鈍化しているため、カナダドルは強い米ドルと比べて不利な立場に立たされた。
12月2日(月)、カナダドルは3ヶ月連続の下落を記録した後、さらに小幅下落した。成長とインフレが2%目標に沿って鈍化しているため、カナダドルは強い米ドルと比べて不利な立場に立たされた。
GDPデータがBOC(カナダ銀行)の積極的な緩和策を後押しし、カナダドルは週足で上昇した。スワップ市場のデータによると、投資家は今月末に50ベーシスポイントの利下げが実施される可能性を約50%と見ている。
第3四半期の経済成長率は年率1%で、予想の1.5%を下回った。トランプ大統領の関税提案と不安定な原油価格は今後、カナダに悪影響を及ぼす可能性が高い。
カナダのトルドー首相は、トランプ次期米大統領が米国の主要貿易相手国からの全ての製品に対する関税方針を撤回するという確約を得られないまま、土曜日にトランプ大統領との会談を終えて帰国した。
しかし、メキシコのクラウディア・シャインバウム大統領は木曜日、トランプ大統領と電話で会談した後、米国との貿易戦争は回避されると確信していると述べた。
先週、イスラエルとヒズボラの紛争による原油供給リスクへの懸念が和ら居だことに加え、2025年には供給過剰になるとの見通しから、原油指標の週間下落率は3%を超えた。
カナダドルは依然として下降トレンドラインを下回って推移しており、下降リスクの継続を示唆している。それでも、MACDのダイバージェンスにより、1ドルあたり1.3820カナダドルに向けて緩やかに上昇する可能性がある。
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