11月29日(金)、豪ドルはNZドルに対して横ばいとなり、両国のインフレギャップは縮小した。トランプ次期米大統領による関税拡大がコモディティ通貨の重荷となっている。
11月29日(金)、オーストラリアドルはニュージーランドドルに対して横ばいとなり、両国のインフレギャップが縮小した。トランプ次期米大統領が関税を広く課す方針を示していることがコモディティ通貨の重荷となっている。
ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は水曜日、過去4ヶ月間で3回目の利下げを実施し、インフレ率が目標値付近まで緩やかになったことから、2月にも50ベーシスポイントの利下げを実施する可能性を含め、さらなる大幅な緩和を示唆した。
金利の低下により投資やその他の支出が促進されるため、2025年には経済成長が回復すると予想されている。しかし、雇用の伸びは2025年半ばまで弱いままになると予想される。
第3四半期のインフレ率が2.2%に低下したことで、ニュージーランドは金利を引き下げる根拠を得たが、隣国オーストラリアは広範な緩和傾向から外れており、利下げは来年前半まで見込めない。
オーストラリア準備銀行(RBA)のブロック総裁は、コアインフレ率が依然として高すぎるため、短期的に利下げを検討することはできないと警告した。同総裁の発言を受けて、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は金融緩和サイクルの時期と規模は従来の予想よりも下回ると予測した。
オーストラリアの消費者物価は先月2.1%上昇し、3年ぶりの低水準となり、市場予想の2.3%を下回った。また、コアインフレ率は上昇し、コスト圧力の長期化を示唆した。
AUDNZDの上昇は長続きしなかったが、50SMAを上回って推移している。同レベルが維持されれば、1.1090付近まで上昇する可能性が高い。
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