EBC研究所
要約
12月3日(火)、フランスの政治的混乱によりユーロが下落したため、ドルは上昇した。ユーロは先月のパフォーマンスが主要10通貨の中で最悪となっている。
12月3日(火)、フランスの政治的混乱によりユーロが下落したため、ドルは上昇した。ユーロは先月、主要10通貨の中で最も弱い通貨となり、売り圧力は止まっていない。
フランスの極右政党・国民連合のジョーダン・バルデラ党首は、「土壇場での奇跡が起こらない限り」、同党は今後数日中に不信任決議案を支持すると述べた。
つまり、ミシェル・バルニエ氏はフランス第5共和政で最も短命に終わる首相になる可能性が高いということである。同氏の財政赤字削減案は、左派とポピュリスト右派の両方から却下された。
フランス国債のリスクプレミアムは、ユーロ圏の債務危機が発生した2012年以来の高水準を記録した。今年6月にマクロン大統領は議会解散に踏み切ったが、これが広範囲に影響を及ぼす可能性が高い。
米国の製造業活動は11月に改善し、受注は8ヶ月ぶりに増加した。世界最大の経済大国である米国の回復力は、ユーロにとってもう一つの逆風となっている。
トランプ大統領は、BRICS加盟国に対し、新たな通貨の創設や他の通貨を支援しないことを約束するよう要求し、ドル安を主張してきた従来の姿勢を転換した。
ユーロは1.0460でサポートされており、短期的な上昇の可能性が高いと見ている。しかし、1.0600のレジスタンスをクリアするのは難しいだろう。
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