10月21日、欧州中央銀行(ECB)による2回目の利下げを受け、ユーロは対ドルでは3週連続の下落、対ポンドでは今年最大の下落となった。
10月21日(月)、欧州中央銀行(ECB)が予想通り2回目の利下げに踏み切ったことを受け、ユーロは対ドルで3週連続の下落となり、対ポンドでは今年最大の週間下落を記録した。
ECBの利下げと、ドナルド・トランプ氏が米大統領に選出された場合の世界貿易戦争への懸念の高まりを受けて、ユーロがドルとのパリティー(等価)付近にまで下落する可能性が高まりつつある。
ピクテ銀行とドイツ銀行は、1ユーロが1ドルを買うというシナリオは考えていないとしているが、JPモルガン・プライベート・バンクは、ユーロが年内にその水準まで下落する恐れがあるという見方をしている。
今後1ヶ月間のリスク反転の指標は、ユーロドルにとって過去3ヶ月で最もネガティブな数値となっており、短期では1.08~1.07ドル付近までの下落に集中している。
金融市場では、ECBが年内最終会合で0.5%の利下げを実施する可能性は20%で、4月までの各会合で0.25%の利下げを実施する可能性はほぼ完全に織り込まれている。
ラガルドECB総裁は今後の動きについてヒントを与えなかったが、関係筋はロイター通信に対し、今後数週間で経済指標やインフレ指標が好転しない限り、12月に4回目の利下げが行われる可能性が高いと語った。
ユーロ/米ドルは売られ過ぎの水準から反発したが、依然として200SMAを下回って取引されている。この水準を抜けない場合、1.0800に向けてさらに下落する可能性が高い。
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