FRBの利下げ後、アジア株は上昇したが、米国株はボラティリティが高まる中で下落した。利下げは経済問題を示唆しているとの懸念が高まる。
木曜日、FRBが大幅な利下げに踏み切ったことを受け、アジア株の大半は上昇したが、米国株は不安定な取引の中、小幅な下落で引けた。
ウォール街の一部では、50bpの利下げは、中央銀行が期待していることとは裏腹に、米国経済の健全性について不吉な兆候を生み出しかねないと指摘されている。
データ・トレック(DataTrek)は1990年以降のFRBの利下げサイクルを分析した。この期間に行われた5回の利下げサイクルのうち、50bpの利下げで始まった2回(2001年と2007年)とも、すぐに景気後退に見舞われた。
ゴールドマン・サックスとJPモルガンによれば、利下げの規模は株式市場にはあまり重要ではないという。また、米国大統領選挙が近い将来起こりうる潜在的なリスクとなっている。
ここ数週間で、すでに多くのアナリストが利益見通しを上方修正するよりも下方修正している。BofAの調査によると、投資家は「神経質な強気派」であり、リスク選好度は11カ月ぶりの低水準に落ち込んでいる。
ゴールドマン・サックス証券は、金利引下げと堅調なファンダメンタルズを理由に、AI株を買い推奨している。AI企業の純利益は今後12ヵ月で約2倍になると見ている。
ナスダック100指数は依然として19,600付近のレジスタンスで推移しており、しばらく堅調な展開が続く可能性がある。指数は50SMAを上回っており、強気バイアスは維持されている。
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