EBC研究所
要約
原油価格は水曜日、需要の楽観と紛争への懸念が米国の原油在庫の増加を相殺したため、７週間ぶりの高値から下落した。
原油価格は水曜日、７週間ぶりの高値を付けた後、夏季の需要に対する楽観論と紛争激化への懸念が、米国の原油在庫が予想外に増加したとする業界報告を相殺し、下落した。
過去2週間で力強く回復した両指標は、ウクライナの無人機攻撃によりロシアの主要港の石油ターミナルが火災に見舞われた後、前日の取引で1ドル以上上昇した。
ロシアは今月、OPECプラスの生産目標を厳守すると表明したが、6月16日までの4週間平均原油輸出量は2週連続で増加した。
中国の5月の工業生産は予想を下回り、不動産部門の減速は政策支援にもかかわらず緩和の兆しが見られず、政府に成長強化の圧力が高まっている。
世界第2位の経済大国である同国は、輸入量の減少が製油所の処理量のさらなる減少を上回ったため、5月に原油備蓄を100万バレル/日以上増やした。
バンク・オブ・アメリカによると、原油需要は「危機に瀕」しており、世界的に在庫が増え続ければ石油価格は「下落」するだろう。OECD諸国と非OECD諸国の両方で需要が減少していることを示唆している。
WTI原油は、デッドクロスが視野に入っている状態で、重要な80ドル水準で推移している。今後数日間でこのパターンが続くと、77ドルへの引き戻しが予想される。
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