EAが動作しない原因は一般的に、設定ミスや環境の問題です。例えば、MT4の自動売買設定がオフになっていたり、EAが指定する取引条件に合っていなかったりするだけで、EAは動作しません。
「MT4でEAを設定したのに動かない…」そんなトラブルに直面したことはありませんか?
自動売買を活用すれば、相場の監視をしなくても取引ができるため、効率的なトレードが可能になります。
しかし、EAが正しく動作しないと、せっかくの自動売買も機能せず、思わぬ機会損失につながることもあります。
EAが動作しない理由はさまざまですが、多くの場合は設定ミスや環境の問題が原因です。
この記事では、MT4でEAが動かない原因とその対策について、以下の項目で詳しく解説します。
MT4でEAが動かない時に確認したい11の項目
MT4でEAが動かない時によくある8つの原因やトラブル
それでもEAが動かない場合の対処方法
MT4/MT5で取引をするなら信頼性抜群の海外FX業者EBC
まとめ
MT4におけるEAの使い方については、以下の記事もご覧ください。
≫MT4でEAを導入・設定する方法を解説!動かない場合の対処方法も紹介
MT4でEAが動かない時に確認したい11の項目
MT4でEAが動かない場合は、以下の11つの項目をチェックしてみましょう。
MT4にログインできているか
MT4サーバーにつながっているか
取引口座が機能しているか
MT4とMT5を間違えていないか
自動売買が使える状態になっているか
DLLの使用許可やWeb認証は完了しているか
EAで指定された取引条件で使っているか
スプレッドやマジックナンバーなどEAの設定に不具合がないか
EAの設定とFX業者の取引条件の相性はあっているか
PCやVPSのスペックは十分か
他のEAは稼働するか
上記の項目のうち一つでも当てはまる場合は、EAが正常に動かない可能性が高いです。
それぞれの具体的な事例や解決策については、次の見出しで解説します。
MT4でEAが動かない時によくある8つの原因やトラブル
MT4でEAが動かない、または使えない場合によく見られる原因やトラブルとして、以下の8つを対策方法とともに見ていきましょう。
取引口座が機能していない
MT4上で使いたいEAが見つからない
EAが使える状態になっていない
DLLの使用許可やWeb認証が完了していない
EAが対応している条件で取引をしていない
EAの設定に誤りがある
PCやVPSが重くてEAが動かない
頻繁にポジションを持たないロジックのEAを使っている
取引口座が機能していない
取引口座が以下のような原因で機能していないと、もちろんEAを稼働させることはできません。
休眠口座・凍結口座になっている
読み取り専用口座でログインしている
読み取り専用口座については、MT4画面上部「新規注文」がアクティブになっているか確認してみましょう。
アクティブになっていなければ、読み取り専用口座でログインしています。
対策方法
休眠口座・凍結口座になっているかどうかは、各FX業者のマイページまたはサポートへの問い合わせで確認することができます。
FX業者によっては、取引口座が「アーカイブ」という扱いがされていることがあります。
読み取り専用口座でログインしている場合は、取引ができる口座へログインをし直しましょう。
MT4上で使いたいEAが見つからない
MT4上で使いたいEAが見つからない場合、以下のような原因が考えられます。
EAが正しいフォルダへ保存されていない
MT5用のEAをMT4にダウンロードしている
MT4へEAをダウンロード後、更新や再起動がされていない
通常MT4上では、活用できるEAが「ナビゲーター」上の「エキスパートアドバイザ」項目に表示されます。
対策方法
EAのファイルは、データフォルダ内の「MQL4」→「Experts」フォルダへ保存する必要があります。
カスタムインジケーターのダウンロードに使う「MQL4」→「Indicators」フォルダではないので、混同しないように注意が必要です。
また、ファイルの種類が「EX4ファイル」になっているかも確認しておきましょう。「EX5ファイル」はMT5専用なのでMT4では使うことができません。
MT4へEAをダウンロードした後はMT4を再起動、または「エキスパートアドバイザ」を右クリックして表示される「更新」をすることでEAが画面上へ反映されます。
EAが使える状態になっていない
EAが使える状態になっているかどうかは、EAを適用するとチャート上に表示される「にこにこマーク」から確認可能です。
にこにこマークになっている場合はEAが使える状態、そうでない場合はEAが使えない状態となります。
対策方法
EAが使える状態になっていない場合は、以下2つの設定項目を見直しましょう。
画面上部の「自動売買」項目がオンになっている
インジケーターの「自動売買を許可する」設定項目にチェックされている
DLLの使用許可やWeb認証が完了していない
MT4には、外部プログラムとの連携を可能にするための「DLL」という機能があります。
外部からEAをダウンロードしてMT4で使うためには、このDLLの使用許可設定をMT4側で行っておかなければなりません。
またEAによってはWeb認証をMT4側で設定しておく必要があります。Web認証が必要かどうかは、EAの提供元サイトで確認可能です。
対策方法
画面上部のメニューバーから「ツール」→「オプション」→「エキスパートアドバイザ」をクリックします。
そして「DLLの使用を許可する」にチェックマークを入れると、DLLの設定は完了です。
またWeb認証が必要である場合は、「WebRequestを許可するURLリスト」の下の欄にURLを追加しておきましょう。
EAが対応している条件で取引をしていない
EAによっては、以下のように稼働条件が決められているものがあり、条件下でEAを適用しないとうまく動作しない原因となります。
特定の通貨ペアでのみしか取引できない
特定の時間足でのみでしか取引できない
デモ口座やバックテストでしか機能しない
たとえば、仮想通貨ペアでの活用が想定されているEAを通貨ペア銘柄のチャートへ適用すると、以下のように「この通貨ペアと時間足では使えない」と表示されています。
対策方法
EAが対応している条件はものによってさまざまなので、ダウンロード元のサイトを今一度確認してみましょう。
ダウンロード元のサイトで条件を確認できない場合は、EAの提供者にコンタクトをとって確認してみることも有効です。
EAの設定に誤りがある
EAが動かない原因として、よく見られる設定の誤りは以下の通りです。
全てのパラメーターを設定しきれていない
取引方法を「売り注文」または「買い注文」のどちらかに限定している
スプレッドの設定値が業者が提示しているスプレッドよりも広い
マジックナンバーを入力していない
ストップレベルやスリッページを広く設定しすぎている
特にパラメーターが複雑なEAほど、設定の誤りが不具合につながっている可能性が高いので注意が必要です。
対策方法
EAの設定項目を見直して、必要な項目をしっかりと入力できているか確認することが重要です。
特にスプレッドやスリッページなどは、FX業者が提示している条件も確認しつつ適切に調整する必要があります。
各銘柄におけるスプレッドやストップレベルなどの取引条件は、「気配値表示」画面や銘柄の「仕様」項目で確認可能です。
PCやVPSが重くてEAが動かない
PCやVPSのスペック不足によって、処理が追いつかずにEAが動かないケースもあります。
特に複数のEAを同時に稼働させている場合は負荷が大きくなり、EAが動かなかったり、EAの動作が重くなったりしてしまいます。
対策方法
ローカルPCでEAを稼働している場合は、使用中のメモリを確認して、EAの処理を圧迫する可能性があるアプリケーションは閉じておくようにしましょう。
またVPSを活用する場合は、スペックを見直してみることが大切です。
VPSのメモリやデータ容量、何個EAを起動することができるのかなどを確認したうえで、必要であればアップグレードも検討してみてください。
頻繁にポジションを持たないロジックのEAを使っている
頻繁にポジションを持たないロジックのEAを使っている場合、一見正常に動いていないように見えることがあります。
特にスイングトレード用のEAなどは、数週間に1回しか取引をしないといったケースもあります。
このような場合は、EAがなかなか取引をしていないからといって焦る必要はありません。
対策
実際にEAが動いているのかが不安な場合は、MT4のストラテジーテスターを使って一度バックテストで試してみると良いでしょう。
バックテストをして、どれくらいの期間で何回取引をするのかを確認できれば焦ることもありません。
また取引回数を増やしたいという場合は、スキャルピングやデイトレード用など、より多く取引を行うEAを探してみることも一つの手です。
それでもEAが動かない場合の対処方法
上記の対策方法を試してみた、またはどの例にも当てはまらない場合は、まずはエラーの記録を確認してみましょう。
MT4では画面下部の「ターミナル」から「エキスパート」タブを選択することで、EAの稼働状況やエラー記録を確認することができます。
なおエラーが発生した場合はエラーコードというものが記載されます。エラーコード別の症状について以下でまとめました。
エラーコード | 症状 | 対策方法 |
0「ERR_NO_ERROR」 | 正常に稼働している | - |
1「ERR_NO_RESULT」 | エラーの原因が不明 | 問い合わせ |
3「ERR_INVALID_TRADE_PARAMETERS」 | EAの引数(変数)が誤っている | プログラムの見直し・問い合わせ |
6「ERR_NO_CONNECTION」 | サーバーが未接続 | サーバーに再接続する |
5「ERR_OLD_VERSION」 | MT4のバージョンが古い | バージョンアップデート |
128「ERR_TRADE_TIMEOUT」 | 処理に負荷がかかりすぎている | 再起動、時間を空けて使う |
131「ERR_INVALID_TRADE_VOLUME」 | ロットサイズが無効 | ロットサイズの調整 |
134「ERR_NOT_ENOUGH_MONEY」 | 証拠金不足 | 証拠金を見直す |
エラーコードの対策ができない、またエラーコードが見つからない場合は、EAを再度ダウンロードするか、他のEAは正常に動くのかを確認してみてください。
最終的に自分で対策ができない場合は、EAの提供元にエラー症状と経緯を問い合わせてみてください。
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まとめ
この記事では、MT4でEAが動かない原因とその対策について詳しく解説しました。
EAが正常に動作しない場合は、取引口座の状態や設定ミス、MT4とMT5の互換性、スプレッドの影響、ネットワーク環境など、さまざまな要因が考えられます。
それぞれのチェックポイントを確認し、適切な対策を取ることで、多くのトラブルは解決できます。
もしEAの設定や環境を見直しても動作しない場合は、エラーログを確認し、MT4のストラテジーテスターを活用してバックテストを実施してみましょう。
それでも問題が解決しない場合は、EAの提供元やFX業者のサポートに問い合わせてみてください。
※当記事は、日本国内在住の方は対象ではございません。また日本国外に在住している方へ向けた情報提供のみを目的としており、投資についてのアドバイスや助言は一切行っておりません。
免責事項: この資料は一般的な情報提供のみを目的としており、信頼できる財務、投資、その他のアドバイスを意図したものではなく、またそのように見なされるべきではありません。この資料に記載されている意見は、EBCまたは著者が特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。
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