トランプ大統領の復帰を前に日銀の利上げ期待が高まり、ドル安が進む中、円はここ1カ月以上で最も強い週を迎える見通しだ。
ドナルド・トランプ大統領のホワイトハウス復帰を前にドルが後退し、日銀が来週利上げするとの見方が強まる中、円は1カ月超ぶりの週間最高値となる見通しだ。
氷見野良三副総裁は火曜日、賃金の伸びは今年も堅調に続く可能性が高いと述べた。翌日、上田総裁も、日本がインフレ目標の永続的な達成に向けて前進しているとの確信に沿って、この楽観的な見方を繰り返した。
ロイターが調査したエコノミストの圧倒的多数は、中央銀行は今四半期の2回の会合のうち1回で再び金利を0.50%に引き上げると予想しており、大半は1月に引き上げる可能性が高いとみている。
賃金上昇が持続する見通しが高まっているため、来週の金融引き締めにとって唯一残るハードルは、トランプ大統領が保護主義的な演説で金融市場を混乱させるリスクだろう。
世界的な国債売却と段階的な利上げ期待の中、日本の40年国債利回りは設定以来の高水準に達した。しかし、日本と米国の利回り格差は依然として大きい。
データによると、米国の小売売上高は12月に増加し、消費者需要が堅調であることを示しており、FRBは今年の利下げに慎重に取り組むべきだとの見方を強めている。
円は50SMAの抵抗線に向かって上昇した。この水準を突破すれば、さらなる上昇で1ドル150円に達する可能性がある。
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