EBC研究所
要約
12月26日(木)、英国の経済指標が弱く、休日の薄商いの中、英ポンドは横ばいで推移し、下落の見通しとなっている。市場の動きは限定的となっている。
12月26日(木)、英国の経済指標が弱く、休日の薄商いの中、英ポンドは横ばいで推移している。外国為替市場は来週、低調に推移する可能性が高い。
英国統計局の改定数値によると、英国経済は第3四半期に成長を達成できなかった。一連の低調なデータ発表が投資家心理を冷え込ませ、労働党の経済政策に疑問を投げかけた。
政府の予算案には批判もある。例えば、国民保険料の引き上げは、新規雇用の可能性を低下させるとの企業からの警告を促した。
一方、消費者物価は2.6%上昇し、2ヶ月連続で上昇した。トレンドを下回る成長と高止まりするインフレが政策担当者にとって最悪のシナリオとなっている。
イングランド中央銀行(BOE)のベイリー総裁は以前、来年4回の利下げの可能性があると示唆していたが、BOEが近いうちにいつ利下げに踏み切るかについては、トレーダーの間で意見が分かれている。
ロイズ銀行が発表した最新の企業景況感指数によると、企業の景況感は12月に2024年最低水準に落ち込んだものの、企業側は経済全般についてやや楽観的な見方を示している。
英ポンドの弱気傾向は依然として変わらず、反転の兆しはほとんどない。とはいえ、年内の金融市場が安定すると予想されることから、1.2500を下回る可能性は低いと見ている。
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