EBC研究所
要約
12月16日(月)、オーストラリアドルは13ヶ月ぶりの安値付近で推移した。オーストラリア準備銀行の金融政策委員人事が金利変動への懸念を呼び起こしたためである。
12月16日(月)、オーストラリアドルは13ヶ月ぶりの安値付近で推移した。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)に二人の新たな金融政策委員が任命されたことで、金利見通しの変化に対する懸念が広がっている。
先週、タカ派的な姿勢が緩和されたことを考慮すると、RBAは他の中央銀行と同様に利下げが近づいていると見られるが、具体的な開始時期についてはデータ次第となる。
同行のチーフエコノミスト、サラ・ハンター氏は講演で、家計所得と消費、そして中国の財政刺激策という二つの重要な不確定要素を考慮する必要があると述べた。
ハウザー同行副総裁は、米国の潜在的な関税が世界貿易に打撃を与え、国内の成長を脅かす、つまり全面的な世界貿易戦争のシナリオになった場合、政策当局は「全力を」対応する用意があると述べた。
中国の中央財政経済委員会の韓副主任は土曜日、あらゆる課題にもかかわらず、今年の中国のGDPは約5%成長すると予想されていると述べた。
同氏はまた、消費拡大の必要性を指摘し、内需拡大が経済成長の主な原動力となる長期的な戦略的手段であると指摘した。
オーストラリアドルはデッドクロスが形成された後、下降を続けている。下降トレンドラインを下回り、上昇の兆しはほとんど見られないため、昨年記録した安値0.6330に向けて下落する可能性がある。
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