効果的なFX取引手法を確立し、トレーダーの動向を活かして勝率を向上させる方法を紹介します。
FXへ取り組む際に、取引手法を確立しておくことは非常に重要です。
「FXで勝てる手法を探しているが見つからない」
「最近FXを始めてみたもののトレード手法の作り方がよくわからない」
上記のような疑問を抱えながら、FXの取引手法を探している方も多いのではないでしょうか。
結論として、FXの取引手法は多くのトレーダーが活用している方法を用いれば勝率がアップします。
なぜなら、市場の価格変動はトレーダーの思惑によって動くため、数多くのトレーダーが着目するポイントこそがチャンスだからです。
この記事では、世界中のトレーダーが利用するFX取引手法をランキング形式でまとめ、以下の8つの項目に分けて解説します。
そもそもFXの取引手法とは
FXの取引手法を選ぶ前に知っておきたい3つの知識
初心者向けの取引手法ランキング
中級者向けの取引手法ランキング
FXの取引手法をよりレベルアップさせるためには
EBCで新しいFX取引手法を試す
FXで取引手法を試す際の注意点
まとめ
そもそもFXの取引手法とは
そもそもFXの取引手法とは、取引する際のルールを総合した言葉です。
どうしても「手法」と聞くとチャートの分析やエントリー方法と思いがちですが、それ以外にも損益確定やロット設定などリスク管理も含めて取引手法と呼びます。
つまり安定した取引を続けていくためには、しっかりとした根拠に基づいた取引手法を作っておく必要があるのです。
期待値の高い取引手法を確立して、機械的かつ冷静にトレードを繰り返すことが、FXで継続的に勝ち続けるためのコツです。
FXの取引手法を選ぶ前に知っておきたい3つの知識
FXの取引手法を選ぶ前に、まずは以下3つの知識をおさらいしておきましょう。
取引スタイルには4種類ある
分析方法は大きく分けて2種類ある
順張りと逆張りを把握す
取引スタイルには4種類ある
FXトレーダーの取引スタイルには、以下の4種類があり、それぞれで取引にかける時間が異なります。
取引スタイル | 概要 |
スキャルピング | 数十秒や数分間で売買を繰り返す |
デイトレード | ポジションを保有した当日中に手仕舞いする |
スイングトレード | 数日から数週間ポジションを保有する |
ポジショントレード | 数週間以上の長期に渡ってポジションを保有する |
どの取引が優れている、劣っているなどはなく、自身の性格や投資金に合った取引スタイルを選ぶことが大事です。
分析方法は大きく分けて2種類ある
FXの相場分析には大きく分けて「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」の2種類があります。
テクニカル分析:チャートをもとに将来の価格動向を予測する
ファンダメンタルズ分析:経済指標や政治的要因をもとに価格動向を予測する
テクニカル分析では、ローソク足や価格ラインといったチャート上の情報を重視しますが、ファンダメンタルズ分析は金利や経済指標の結果などの経済情報を重視します。
短期的に売買するトレーダーはテクニカル分析を、長期的にポジションを保有し続けるトレーダーはファンダメンタルズ分析を重視した取引手法を選ぶと良いでしょう。
順張りと逆張りを把握する
順張りでは相場の流れの方向に、逆張りでは相場の流れとは逆らってポジションを保有します。
たとえば、上昇トレンドが発生している際に買いポジションを保有すれば順張り、売りポジションを保有すれば逆張りです。
逆張りはうまくいけば短期的に利益が出しやすい傾向にありますが、順張りの方がリスクは低く初心者トレーダーにオススメです。
初心者向けの取引手法ランキング
初心者FXトレーダーにまず試して欲しい、FXの取引手法をランキング形式で3つ紹介します。
第1位:2本の移動平均線を使ったデイトレード
第2位:1本の移動平均線を使ったスキャルピング
第3位:水平線ブレイクでスイングトレード
第1位:2本の移動平均線を使ったデイトレード
インジケーターの中でも最もシンプルで知名度がある移動平均線は、多くのトレーダーが注目しています。
特に以下のように2本の移動平均線がクロスする場面はトレードチャンスです。
ゴールデンクロス:短期移動平均線が長期移動平均線を下から突き抜ける
デッドクロス:短期移動平均線が長期移動平均線を上から突き抜ける
この手法では、クロスが発生したタイミングでエントリーして、逆のクロスが発生したタイミングで決済します。
移動平均線のクロスは、スキャルピングではダマシが多く、スイングトレード以上では決済タイミングが遅れがちになるためデイトレードに向いています。
特にトレンド相場で使える取引手法なので、覚えておきましょう。
第2位:1本の移動平均線を使ったスキャルピング
この取引手法は非常にシンプルで、短期的なトレンド相場で、移動平均線にタッチまたは上抜け・下抜けしたタイミングでエントリーを繰り返すだけです。
スキャルピングでは1pipsから多くても10pips前後を利益確定の目安にすると、勝率が高まります。
損切りは、取引の根拠が崩れたタイミングで素早く行うことを意識しましょう。とにかく勝率を高めて、利益を積み重ねていくことがスキャルピングのコツです。
第3位:水平線ブレイクでスイングトレード
過去の価格で最高値や最安値のような目立った部分に水平線を引き、ローソク足が水平線をブレイクしたタイミングでエントリーします。
手法は簡単ですが、ダマシに遭わないためにもローソク足の終値が水平線をしっかりと超えているか確認する必要がある点には注意です。
たとえば、以下の画像では週足レベルで抑えられていた水平線を、ローソク足の実体がブレイクしたタイミングでロングエントリーをします。
利益確定は次の目立った水平線、損切りはブレイクしたローソク足の安値にしておくと安定しやすいです。
損切りは水平線を下回ったタイミングでするという意見もありますが、ダマシの回数が多くなりがちなのでおすすめできません。
また、この取引手法はスイングトレードなのでロット数は低ロットがオススメです。
低ロット取引でも数百pips単位の大きな利益を狙えますし、ある程度の期間ポジションを持つ必要があるのでロット数は少ない方が心理的にも安心です。
中級者向けの取引手法ランキング
すでにFX取引の経験をある程度積んだ中級者トレーダーに試して欲しいFX取引手法を、ランキング形式で3つ紹介します。
第1位:レンジ相場の上下で逆張り
第2位:ボリンジャーバンドとRSIの組み合わせ
第3位:チャートパターンを使ったデイトレード
第1位:レンジ相場の上下で逆張り
レンジ相場での逆張りは一見簡単そうに思えますが、逆張りはリスクが高いので中級者向けにランクインしました。
レンジ相場における逆張りの最大の危険性は「だまし」が多いことです。
レンジ上限下限を抜けたと思えばすぐに戻ってくるケースも少なくなく、初心者の場合は転換サインだと感じてポジションを離してしまいがちです。
対策としてはローソク足の実体がレンジ上限下限から完全に抜け切ってからポジションを解消するとダマシに遭いづらくなるでしょう。
レンジ相場で逆張りをする際は、「買われすぎ」「売られすぎ」を分析できるオシレーター系インジケーターも組み合わせてみることがオススメです。
第2位:ボリンジャーバンドとRSIの組み合わせ
ボリンジャーバンドとRSIの組み合わせは、順張りと逆張り両方で使えます。
ここでは順張りと逆張りについて解説します。
買いの順張り:1σラインを上回り、RSIが50%ラインを上抜ける
売りの逆張り:2σラインに相場価格がタッチし、RSIが30%ラインを下回る
実際のエントリー例は、以下の通りです。順張り(オレンジ枠)は長くポジションを保有できる可能性が高いですが、逆張り(赤枠)はある程度の利益で早めに決済してしまうのがコツです。
また、その他複数のインジケーターを組み合わせたトレードもオススメです。
インジケーターの組み合わせ | 向いている取引 |
移動平均線とMACD | トレンド相場での順張り |
移動平均線とRSI | トレンド相場での順張り |
RSIとMACD | トレンド相場での逆張り |
第3位:チャートパターンを使ったデイトレード
チャートパターンを使う際は、テクニカルが効きやすい短期の時間軸がおすすめですが、短期過ぎるとノイズが多くトレードしづらくなるため、デイトレードが最適です。
以下の画像はチャートパターンの代表格「ダブルトップ」であり、右側の高値またはネックラインをブレイクしたタイミングでポジションを保有してもうまくいきます。
また、より短期や上位の時間足で同じような売りのチャートパターンが確認できる(フラクタル構造)と、より取引の精度が高まります。
なおチャートパターンは有効的な相場分析ですが、以下の画像のようにダマシが発生するケースもあり得ます。
ダマシに遭ったときは経費と割り切って早急に損切りして次のトレードチャンスに向かいましょう。
FXの取引手法をよりレベルアップさせるためには
FXの取引手法をよりレベルアップさせるためには、以下の3点を見直すことが大事です。
トレーダーの心理まで理解する
通貨の強弱を意識する
ポジションの取り方を工夫する
その1:トレーダーの心理まで理解する
トレーダーの心理まで理解することでFXの取引手法にさらに磨きがかかります。
すべてのトレーダーの心理を反映した結果として相場は変動するため、トレーダーの心理を把握してその動きに乗ったり逆手にとったりすることが重要です。
特に、明確に理由がなく過度に楽観的な状態や、パニック売りの場合がトレーダーの心理に注目するポイントになります。
「まだまだトレンドは続くから儲かる」「暴落したからポジションを離さないと怖い」などといったトレーダーの心理に乗るべきなのか、逆手に取るべきなのかを常に考えてトレードをしましょう。
トレーダーの心理を理解するためには、以下の方法が有効です。
オシレーター系のインジケーターから理解する
オーダーブック
SNS
VIX指数(恐怖指数)の確認
市場の大衆心理を数値化した「サイコロジカルライン」というインジケーターもあるので、興味のある方は使って見てください。
その2:通貨の強弱を意識する
通貨の強弱を意識することで、トレンドをより正確に把握することができます。
通貨の強弱とは「通貨がどれくらい買われているか、売られているか」の度合いです。
たとえば、強い通貨は上昇トレンドが発生していると考えて、買いの順張りをすると利益を得るチャンスが跳ね上がります。
通貨の強弱の確認方法は以下の2種類です。
通貨強弱を示すサイト
通貨強弱をチャートに表示するインジケーター
どちらも簡単に使えるので通貨強弱を意識するためにトレード中は確認しましょう。
その3:ポジションの取り方を工夫する
取引手法だけでなく、ポジションの取り方を工夫することも取引手法の精度を上げるためには重要です。
銘柄を単に売買するだけではなく、以下のようなポジションの取り方もあるのです。
分割エントリー
買い増し
ピラミッティング
計画的に実施するナンピン
FX初心者の場合は一回の売買に集中することが大事ですが、慣れてきた場合は相場の状況に応じてポジションの取り方を使い分けると、取引戦略の幅がさらに広がります。
たとえば、上昇トレンド発生中に短期的なノイズが発生して下落した場合、再び上昇トレンドに戻ると判断して計画的にナンピンを行うのは有効的な手段です。
EBCで新しいFX取引手法を試す
EBCは、英国FCAライセンスやオーストラリアASICライセンスなど、世界トップレベルの金融ライセンスを保有している信頼性の高い海外FX業者です。
また、万人向けの口座とプロ向けの口座2タイプの口座を提供しており、さまざまなトレーダーの取引ニーズに応えています。
さらにFX通貨ペアだけでなく、コモディティや株価指数などさまざまな銘柄の取引に対応しています。
信頼性の高いFX業者を探している方は、EBCで取引を体験してみましょう。
※当記事は、日本国内在住の方は対象ではございません。また日本国外に在住している方へ向けた情報提供のみを目的としており、投資についてのアドバイスや助言は一切行っておりません。
FXで新しい取引手法を試す際の注意点
FXで新しい取引手法を試す際の注意点は以下の3つです。
FXに聖杯はない
取引手法は使い続けることが大切
リスク管理をしっかりと行う
大前提としてFXに聖杯は存在しないので探しても時間の無駄です。
また、取引手法ごとのクセや相場との相性を理解するためにも、一度決めた取引手法は使い続けることが大切です。
まとめ
今回はFXの取引手法について、基本知識だけでなく、初心者や中級者が使えるものをランキング形式で紹介しました。
今回紹介した取引手法を使う際に重要なのが、自身に合った取引スタイルやリスク管理方法と組み合わせることです。
なぜなら、損切りのタイミングやロット数、トレーダーのメンタルなどによって同じ取引手法でも勝ち負けが大きく左右されるからです。
リスク管理をしっかりと行いつつ、トレード手法を試し勝ち組トレーダーを目指してみましょう。