FXにおいてインジケーターを使わない方が良い理由とは?取引判断をスムーズにするためのシンプルな方法や、インジケーターなしでも利益を上げるトレーダーの特徴を解説します。
FXのインジケーターとは、相場分析に役立つサポートツールのようなものです。
移動平均線やボリンジャーバンドなどさまざまなインジケーターがありますが、FXでインジケーターはいらないと噂されることもあります。
「どうしてインジケーターはいらないと言われるのか?」
「インジケーターを使っているけど、本当は使わない方が勝率が上がるのか?」
「インジケーターはいらない」と聞くと上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論、インジケーターを利用しなくてもFXで勝つことは可能であり、インジケーターを使わずに利益を出しているトレーダーも少なくありません。
ただし、全てのトレーダーがインジケーターを使わない方がいいわけではありません。
この記事では、FXでインジケーターがいらないと言われる理由から、どのようなトレーダーにとってインジケーターがいらないのかなど、以下8つの項目で解説します。
FXでインジケーターはいらない5つの理由
FXでインジケーターがいらないのはどんなトレーダー?
FX
でインジケーターがいらないトレードスタイルは?
FXでインジケーターがいらないなら何を使う?
FXでインジケーターを使う場合のポイント
インジケーターなしでFXへ挑む際の注意点
EBCでインジケーターを使ったFXに取り組む
まとめ
FXでインジケーターがいらない5つの理由
結論として、インジケーターはFXの取引判断に使える便利なツールですが、必ずしも必要ではありません。
インジケーターが必ずしも必要なわけではない理由は、以下の5つです。
FXでは価格の上下さえ予測できればいいから
取引判断が遅れる原因になるから
インジケーターは万能な分析ツールではないから
インジケーター探しに固執してしまうから
インジケーター以外にも役立つ取引指標があるから
その1:FXでは価格の上下さえ予測できればいいから
FXのトレードで重要なポイントは、価格が上がるか下がるかを予測することです。
したがって、チャート上のローソク足から価格の変動を予測できれば、インジケーターは必要ありません。
またローソク足の形やパターンを見るだけで、意識されている価格帯やトレンドが形成されているか、トレーダーの心理なども判断できます。
どのインジケーターを使うか悩むよりも、ローソク足の形を勉強するのがまず優先だといえます。
その2:取引判断が遅れる原因になるから
インジケーターは過去の価格をもとにチャート上に反映されるため、リアルタイムの価格変動より遅れて反応します。
その結果、取引判断が遅れてしまい、エントリーを逃してしまうケースや、決済タイミングを誤り利益が少なくなるケースも多いのです。
特に複数のインジケーターを使用する場合が厄介です。
1つのインジケーターが「買い」シグナルを出しているのにもかかわらず、他のインジケーターが「売り」シグナルを出しているケースもあり得ます。
このような場合、どのインジケーターを信じるべきか迷ってしまい、エントリーや損切りの判断が遅れる原因になりかねないのです。
その3:インジケーターは万能な分析ツールではないから
インジケーターはあくまで相場分析を補助するツールであり、利用したからと言って必ず勝てるわけではありません。
FXでインジケーターばかりに注目しすぎると「だまし」にあうことがよくあります。
だましがあるにもかかわらず、インジケーターの売買シグナルを信頼しすぎると、損失を出して結果的に負けてしまうこともあり得るのです。
また、インジケーターがFXで使えるかどうかはトレーダーの理解度や経験にも依存します。
使いこなせないインジケーターを使うぐらいなら、表示しないほうがいい場合もあるのです。
その4:インジケーター探しに固執してしまうから
FXでよくありがちなのは「聖杯探し」とも呼ばれ、勝てるインジケーターを一生探し続けることです。
特に負け込んでいると「勝てないのは利用しているインジケーターが悪いからだ」と思い込んでしまい、新しい手法を次々取り入れようとします。
しかし、どのインジケーターも100%の勝率を保証するものはなく、正解はありません。
重要なのはトレードの本質であるリスク管理を徹底し、勝てるタイミングでエントリーすることです。
インジケーター探しに時間を使うぐらいなら、エントリータイミングや相場分析の質を上げることの方が大切なのです。
その5:インジケーター以外にも役立つ取引指標があるから
FXではインジケーター以外にも、水平線やプライスアクションなど相場分析に役立つ取引指標があります。
例えば、水平線はチャート上に線を引くことで、意識されている価格帯を視覚的に捉えるのに効果的です。
またプライスアクションはローソク足の形を確認することで、トレンドの強さや反転の可能性を見極めます。
特にプライスアクションは、相場の流れや投資家の心理状況などがダイレクトに反映されるので、エントリーや決済の判断材料としての信頼性は十分高いと言えるでしょう。
水平線やプライスアクションはシンプルなので、使い方を覚えればインジケーターを使わずとも、根拠のあるトレードが可能になります。
FXでインジケーターがいらないのはどんなトレーダー?
FXでインジケーターを使わない取引に向いている人は、以下の通りです。
シンプルなトレードがしたい人
ある程度トレード経験がある人
ローソク足から得られる情報のみでシンプルに取引をしたいトレーダーは、インジケーターを使わない取引に向いています。
ただしインジケーターによる明確な売買シグナルがない分、自分の分析力・判断力が問われやすいので、ある程度FXでトレード経験を積んでからの方がよいでしょう。
FXトレーダー全員インジケーターがいらないわけではない
すべてのFXトレーダーにとってインジケーターが不要というわけではありません。インジケーターを使わない場合は、以下のようなデメリットがあることも覚えておきましょう。
明確な売買シグナルがないため判断に迷うことがある
経験とスキルが必要になるため初心者にはハードルが高い
特に初心者の中は、インジケーターがないと「本当にこのタイミングでいいのか」と不安になり、自信を持ったエントリーができなくなるトレーダーも多いでしょう。
まだトレードに慣れていないうちは、インジケーターを使いつつ、相場感覚を養ってからインジケーターを非表示にした取引へ挑戦することをおすすめします。
FXでインジケーターがいらないトレードスタイルは?
スイングトレードやポジショントレードなど、数週間~数年間という長い時間をかけて大きな利益を狙うトレードスタイルでは、インジケーターの必要性は低くなります。
なぜなら、中長期のトレードではテクニカル分析よりもファンダメンタルズ分析の影響が大きくなるからです。
テクニカル分析は過去のデータをもとに、価格の予測を立てます。一方ファンダメンタルズ分析は、国の経済状況や政治的発言などをもとに相場の動きを予測します。
中長期のトレードで捉えなければならない相場のトレンドは、国の経済状況や政治的発言によって形成されるため、テクニカル分析の重要度が低くなるのです。
ただし必ずしもインジケーターが使えないというわけではなく、ファンダメンタルズ分析の方を重要視すべきであるということです。
FXでインジケーターがいらないなら何を使う?
インジケーターなしでFXへ取り組む場合、以下の相場分析理論やツールを組み合わせることで根拠を持ったエントリーができるようになります。
プライスアクション
チャートパターン
ダウ理論
水平線やトレンドライン、チャネルライン
フィボナッチ
インジケーターなしのトレードでは、価格の動きから相場を読む「プライスアクション」や、トレンドや反転のサインがわかる「チャートパターン」が特に役立ちます。
また、相場のトレンドを把握するための基礎的な理論である「ダウ理論」も学んでおいて損はないでしょう。
上記で紹介したものは全てインジケーターを使う人であっても役立つ知識なので、ぜひマスターしてみてください。
FXでインジケーターを使う場合のポイント
ここまでFXでインジケーターがいらない理由について解説してきました。しかし、インジケーターを実際に使ってみて判断したい人もいるでしょう。
インジケーターを使う場合は、以下2つのポイントを意識するようにしましょう。
使うインジケーターは1つにする
おすすめインジケーターは3つ
使うインジケーターは1つにする
インジケーターを初めて使う場合は、まずは1つに絞ることをおすすめします。
なぜなら複数のインジケーターを利用すると、情報量が多くなり迷いが生じやすくなるからです。
1つのインジケーターに絞って、シンプルに取引判断をしつつ、インジケーターの癖を学びながら相場分析の質を高めることを意識しましょう。
ただし、インジケーターの組み合わせによっては相乗効果を発揮する場合もあるため、慣れてきたら増やしてみることをおすすめします。
おすすめのインジケーターは3つ
FXのインジケーターには、相場の方向性を確認する「トレンド系」と相場の過熱感を把握する「オシレーター系」の2種類が存在します。
インジケーター選びに迷っている方は、以下の3つのトレンド系インジケーターをおすすめします。
移動平均線
ボリンジャーバンド
一目均衡表
それぞれのインジケーターの違いを表にまとめました。
インジケーター | 概要 |
移動平均線 | 一定期間の価格を平均した線 |
ボリンジャーバンド | 移動平均線と価格の変動幅を示すバンドを確認できる |
一目均衡表 | 5つの構成要素から相場のトレンドを複合的に分析できる |
紹介した3つのインジケーターの中でも特に移動平均線は、多くのトレーダーが活用しており、他のインジケーターの基礎となっているので覚えておいて損はありません。
インジケーターを使い慣れてきたら、一つでたくさんの相場状況を分析できる一目均衡表にもチャレンジしてみてください。
インジケーターなしでFXへ挑む際の注意点
インジケーターなしでFXを行う場合は、以下の2点に注意しましょう。
少額から実際に経験してみる
リスク管理を徹底する
まずはインジケーターなしのトレードに慣れることが重要です。したがって、少額からでもいいのでとりあえず実際に取引をしてみましょう。
またインジケーターを使わない場合であっても、リスク管理は欠かせません。
エントリーする前にどの価格になったら損切りするか、自分なりの資金管理ルールも決めておきましょう。
EBCでインジケーターを使ったFXに取り組む
EBCは、英国FCAライセンスやオーストラリアASICライセンスなど、世界トップレベルの金融ライセンスを保有している信頼性の高い海外FX業者です。
また、万人向けの口座とプロ向けの口座2タイプの口座を提供しており、さまざまなトレーダーの取引ニーズに応えています。
さらにFX通貨ペアだけでなく、コモディティや株価指数などさまざまな銘柄の取引に対応しています。
ゴールドの最大レバレッジが500倍と高く、大口注文の約定率も高いので、大きな資金でゴールドを取引したい方は相性がいいのです。
信頼性の高いFX業者を探している方は、EBCで取引を体験してみましょう。
まとめ
この記事では、FXでインジケーターがいらない理由について解説しました。
FXでは価格の上下さえ予測できればいいので、インジケーターが必ずしも必要であるわけではありません。
ローソク足やチャートパターンなどから相場を分析すれば、インジケーターなしでもトレードで勝つことは可能です。
ただしトレード経験や相場分析スキルが不十分な方にとっては、インジケーターは非常に役立つツールなので、まずはインジケーターを利用して取引に挑戦してみましょう。
※当記事は、日本国内在住の方は対象ではございません。また日本国外に在住している方へ向けた情報提供のみを目的としており、投資についてのアドバイスや助言は一切行っておりません。