FXは移動平均線だけで勝てるのか?勝てない状況や対策方法も解説

2024-11-13
要約

移動平均線とは?FXで勝つために多くのトレーダーが注目する、相場価格の平均を視覚化した万能インジケーターの魅力と基本を解説します。

 移動平均線とは、一定期間における相場価格の平均をラインで引いて分かりやすくしたインジケーターです。

「FXは移動平均線だけで勝てるのではないか?」

移動平均線は非常に万能なインジケーターなので、上記のような疑問を持ったことがあるトレーダーも多いのではないでしょうか。

結論として、移動平均線を見るだけでさまざまな相場状況を一目で把握できるので、移動平均線だけでもFXで取引を続けられる可能性があります。

ただし移動平均線が苦手とする相場もあるので、相場の状況を見極めて移動平均線を正しく使うことが重要です。

この記事では、移動平均線だけでもFXで勝てるのかについて、以下7つの項目で詳しく解説していきます。

  • FXの移動平均線には3種類ある

  • FXは移動平均線だけで勝てるのか?

  • 移動平均線だけでFXへ取り組む際の3つのポイント

  • FXは移動平均線だけでは勝てない状況もある

  • FXに移動平均線だけで勝てるのに役立つ方法

  • EBCで移動平均線を使ったFXに挑戦する

  • まとめ


FXの移動平均線には3種類ある

FXの移動平均線には、以下の3種類があります。

  • 単純移動平均線(SMA)

  • 指数平滑移動平均線(EMA)

  • 加重移動平均線(WMA)


FXで移動平均線を利用する前に、まずはそれぞれの特徴や強みを理解しておきましょう。


単純移動平均線(SMA)とは

単純移動平均線(SMA)とは、特定の期間における価格の平均値を単純に結んだラインであり、3種類の移動平均線の中で最もシンプルな仕組みです。


たとえば、20期間単純移動平均線の場合、20本分のローソク足の終値を合計し、その合計を20で割ってラインが引かれます。


仕組みがシンプルなので、どの移動平均線を使うか迷った場合には選ぶと間違いはないインジケーターです。


指数平滑移動平均線(EMA)とは

指数平滑移動平均線(EMA)とは、直近の価格を重視して計算される移動平均線であり、価格変動に敏感に反応する特徴があります。

具体的には、平均値を計算する際に、最新の相場価格を2回足すことで、直近の価格が重視されます。

実際にSMA(青色)と比較してみると、EMA(赤)はわずかに価格変動に対して早く反応していることが分かります。

指数平滑移動平均線(EMA)とは

より早く移動平均線の動向を確認したい場合は、SMAよりもEMAが向いています。


加重移動平均線(WMA)とは

加重移動平均線(WMA)とは、最新の価格に重みをつけて計算する移動平均線です。

一見EMAと同じような仕組みですが、重みの付け方が異なります。

WMAでは、最新の価格に重みをつけるだけでなく、過去になればなるほどその重みを低くしていくのです。

したがって緩やかな上昇・下降トレンドでは、EMAよりも的確に価格を反映しますが、急変動相場では、EMAの方が早く反応します。


FXは移動平均線だけで勝てるのか?

FXは移動平均線だけで勝てるのか

結論、FXは移動平均線だけでも勝てるとは断言することはできませんが、取引を続けていく中では非常に役立ちます。


なぜなら、移動平均線を見るだけで、以下のようなさまざまな相場状況を把握できるからです。

  • トレンドの方向

  • トレンド相場かレンジ相場か

  • サポートやレジスタンスとして機能しやすい価格帯

  • 市場参加者の心理

特に市場参加者の心理を一目で把握しやすいのが、移動平均線ならではの特徴です。


後で詳しく解説しますが、たとえば相場価格が移動平均線よりも上にあれば、買いポジションで含み益を抱えているトレーダーが多く、相場が楽観的であると判断できます。


ボリンジャーバンドのセンターラインやMACDでも移動平均線が取り入れられていることからも、移動平均線が使い勝手がいいことは明らかです。


また1つのチャート上には、さまざまな設定期間の移動平均線を同時に表示することができるので、移動平均線のみでもさらに複数の視点から相場を分析できる点も強みです。


移動平均線だけでFXへ取り組む際の3つのポイント

移動平均線だけでFXへ取り組む際には、以下3つのポイントを押さえて移動平均線を使うことが重要です。

  • 移動平均線でサポートラインとレジスタンスラインを探す

  • 複数の移動平均線を表示する

  • 移動平均線からトレーダーの心理を読む


移動平均線でサポートラインとレジスタンスラインを探す

移動平均線は、サポートラインやレジスタンスラインとして非常に役立ちます。


USDJPYの週足チャートを見てみると、黄色の四角で囲まれている部分で移動平均線がサポートやレジスタンスとして機能していることが分かります。

USDJPY

移動平均線でサポートラインとレジスタンスラインを探し、エントリーや利確損切の目安として使うというシンプルな方法だけでも、2023年以降のドル円ではうまくいった機会が多いのです。


相場価格が移動平均線にタッチしそうなタイミングは取引チャンスになる可能性が高いので、そのタイミングは注意深く相場を監視するようにしましょう。


複数の移動平均線を表示する

複数の移動平均線をチャートに表示することで、トレンドの転換点をより素早く、正確に判断できますし、取引根拠もより強くなります。

複数の移動平均線を表示した際の売買シグナルとして、有名なのがゴールデンクロス・デッドクロスとパーフェクトオーダーです。

それぞれの概要は以下の通りです。

  • ゴールデンクロス:短期の移動平均線が中期または長期の移動平均線を下から上に交差

  • デッドクロス:短期の移動平均線が中期または長期の移動平均線を上から下に交差

  • パーフェクトオーダー:複数の移動平均線が順に並んでいる状態


下記の画像では、買いのシグナルであるゴールデンクロス発生後、パーフェクトオーダーとなり、綺麗な上昇トレンドが発生していることが分かります。

下記の画像では、買いのシグナルであるゴールデンクロス発生後、パーフェクトオーダーとなり、綺麗な上昇トレンドが発生していることが分かります


ゴールデンクロスとパーフェクトオーダーだけをエントリーサインとしても、十分に取引をすることができるのです。


FXは移動平均線だけでは勝てない状況もある

FXは移動平均線だけでは勝てない状況もある

FXは移動平均線だけでも取引ができるものの、勝てない状況もあります。


たとえば、レンジ相場ではそもそもトレンドが発生していないので、移動平均線はただ表示されているラインとなってしまいます。


特に複数の移動平均線を表示している場合、複数のラインが絡み合って売買シグナルを把握するどころかチャートが見づらくなってしまいます。


また移動平均線に限りませんが、FXで取引を続けていくためには資金管理についても考慮しなければなりません。


移動平均線を使って一時的に勝つことができても、資金管理がしっかりとできていなければコツコツドカンになってしまう可能性がある点も覚えておきましょう。


FXに移動平均線だけで勝てるのに役立つ方法

FXに移動平均線だけで勝てるのに役立つ方法<

移動平均線だけでFXに勝てるのに役立つ方法として、以下3つがあげられます。

  • 水平線を組み合わせる

  • ファンダメンタルズ分析と組み合わせる

  • 移動平均線の設定をこだわる


水平線を組み合わせる

移動平均線を水平線と組み合わせることで、移動平均線のサポートライン、レジスタンスラインとしての根拠がさらに強まります。


具体的には、移動平均線と水平線が重なったところでエントリーをします。


以下の画像では、移動平均線と赤い水平線が重なる部分で綺麗に反発した後、上昇トレンドを形成しています。

水平線を組み合わせる

このように、根拠の重なるところでトレードをすることで勝率をあげることができますし、損切りの基準も明確になるため、リスク管理にもなります。


ファンダメンタルズ分析と組み合わせる

移動平均線の向きとファンダメンタルズ分析の方向性が一致したタイミングでポジションを持つことで、より強いトレンドに乗ることができます。

根拠の重なるところでトレードをするという点では、水平線を組み合わせる場合と同じですが、ファンダメンタルズ分析の場合、その材料が長く続く限りトレンドが継続する傾向にあります。

したがって長期取引へ取り組む際は、移動平均線だけでなくファンダメンタルズ分析も組み合わせてみることを意識してみてください。


移動平均線の設定にこだわる

移動平均線の設定にこだわってみることも一つの手です。


例えば、スキャルピングでは価格変動にすぐ対応できるように設定を短くしてみる、スイングトレードでは逆に長くしてみるなどすることで移動平均線が効きやすくなる可能性があります。


トレードスタイル別の移動平均線のおすすめ設定をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

3本のおすすめ最強設定

・5と20と200

・5と75と100

・20と100と200

スキャルピング最強設定

・5と20

・7と20

デイトレード最強設定

・5と75

・20と75

スイングトレード最強設定

・20と100

・50と200

・50と100と200

ただし、設定にこだわりすぎるのではなく、一度決めた設定を利用し続けてどの場合に有効に機能するのかをしっかりと見極められるようになることを意識するようにしましょう。


EBCで移動平均線を使ったFXに挑戦する

EBCは、英国FCAライセンスやオーストラリアASICライセンスなど、世界トップレベルの金融ライセンスを保有している信頼性の高い海外FX業者です。


また、万人向けの口座とプロ向けの口座2タイプの口座を提供しており、さまざまなトレーダーの取引ニーズに応えています。


さらにFX通貨ペアだけでなく、コモディティや株価指数などさまざまな銘柄の取引に対応しています。


信頼性の高いFX業者を探している方は、EBCで取引を体験してみましょう。


まとめ

この記事ではFXは移動平均線だけで勝てるようになるのかについて、詳しく解説しました。

移動平均線は仕組みがシンプルでありながら、それだけでもFXで勝てる可能性がある万能なインジケーターです。

ただし、移動平均線を単純に利用してFXで勝てるなど、そこまで甘いわけではありません。

トレンドを把握したり、トレーダーの心理を分析したりと移動平均線を使いこなせるようになって初めて移動平均線だけでFXで勝てる可能性が高まるのです。

移動平均線だけでは不安だという方は、ファンダメンタルズ分析や水平線、他のインジケーターを組み合わせてFXへ挑戦してみてください。

※当記事は、日本国内在住の方は対象ではございません。また日本国外に在住している方へ向けた情報提供のみを目的としており、投資についてのアドバイスや助言は一切行っておりません。



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