米雇用統計後も金相場は方向性不明
2024-10-07
要約
10月7日、金価格は9月下旬に記録したピークを下回る水準で推移した。堅調な米雇用統計を受けて米国債利回りが上昇し、新興国の中央銀行による金購入は3月以来の低水準となった。
10月7日(月)、金価格は9月下旬に記録したピークを下回り、依然として落ち着いた値動きを続けている。予想を上回る米雇用統計を受け、米国債利回りは上昇した。
各中央銀行は8月も金の積み増しを続け、その動きは新興国に集中しているが、純購入額は3月以来の低水準となった。
ロイターが為替ストラテジストに対して実施した最新の調査によると、ドルは今後数ヶ月、米連邦準備制度理事会(FRB)による一連の利下げが予想されるにもかかわらず、安定的に推移すると予想される。ドル相場の大まかな方向性については、ストラテジストの間で意見が大きく分かれている。
物価上昇圧力が一段と緩和すると見られる中、FRBは先月、雇用市場のさらなる軟化を防ぐため、大幅な利下げで緩和サイクルを開始した。
しかし、中東での紛争が周囲に波及するリスクが高まっていることによる安全資産としての需要が、今後数週間のうちに追い風となる可能性があると指摘する者もいる。
調査によると、これから先の米大統領選の結果や、市場が欧州中央銀行(ECB)の10月利下げをほぼ完全に織り込んでいることも、ドルにとってプラス材料となる可能性が高いとみられている。
金は数週間にわたってレンジ相場が続いており、サポートは2.620ドルとなっている。ウェッジパターンが形成されつつあり、価格が調整局面にあることを示している。
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