原油価格が安定し、カナダドルが3週間ぶりの安値から上昇するも、カナダ銀行は2%のインフレ目標達成には課題があると指摘した。
原油価格が安定したことに加え、カナダ銀行(中央銀行)が2%のインフレ目標を継続的に達成することが困難になっていると述べたことから、カナダドルは3週間近く続いた安値から上昇した。
マックレム・カナダ銀行総裁は演説で、グローバル化が鈍化する中で世界の商品の価格が同程度には下がらない可能性があり、これがインフレにさらなる上昇圧力をかける可能性があると述べた。
それでも、成長ペースが予測に達しなかった場合、大幅な利下げの可能性は残した。カナダ銀行は先週、6月以来3度目の政策金利引き下げを実施し、25ベーシスポイントの引き下げとなった。
火曜日、原油指標は需要見通しの弱さと供給過剰のリスクが市場に重くのしかかったため、いずれも3ドル近く下落したが、熱帯暴風雨フランシーヌによる供給混乱の可能性が憂慮されたことから穏やかな下落にとどまった。
嵐の影響で、米国メキシコ湾の原油生産の約24%と天然ガス生産の26%が停止した。一方、中国の原油輸入量は先月、1日当たりでは1年ぶりの高水準に達したと発表された。
石油輸出国機構(OPEC)は月次報告で、2024年の世界需要の伸びの予測を日量203万バレルに引き下げた。しかし米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は、世界の石油需要は今年、過去最高を記録する一方で、生産量の伸びは以前の予測よりも小さくなると予測している。
WTI原油は、RSIが売られ過ぎを示す領域から1インチ以内にあることを考えると、サポートレベルの64ドルまで下落する可能性がある。しかし、下降トレンドラインがあることから、上昇は緩慢であると見られる。
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