EBC研究所
要約
カナダ銀行がG7の中央銀行の中で最初に金利を引き下げたことで、カナダの株式と債券が急騰し、カナダドルは2週間ぶりの安値に落ち込んだ。
カナダの株式と債券は水曜日に上昇したが、カナダ銀行がG7諸国の中央銀行の中で初めて金利を引き下げたことを受けて、カナダドルは2週間ぶりの安値に迫った。
中央銀行は、多額の負債を抱える消費者への圧力を緩和するため、4年ぶりに政策金利を25ベーシスポイント引き下げた。ECBも今週後半に追随するとみられる。
同国のインフレ率は今年鈍化し、4月には3年ぶりの低水準となる2.7％を記録した。インフレ率は4カ月連続で3％を下回っているが、目標の2％を上回っている。
第1四半期の経済成長率は予想よりも鈍く、年率1.7%となった。これは2023年第4四半期の0.1%増から下方修正された結果である。回復は政策金利を据え置くほど強力ではなかった。
S&Pグローバルのデータによると、企業の新規事業の増加や従業員の採用ペースの加速により、サービス部門は5月に1年ぶりに成長した。しかし、原油価格の下落が新たな逆風となっている。
ブレント原油は今週初めに80ドルを割り込んだ。EIAのデータによると、米国の原油在庫は5月31日までの週に120万バレル増加したが、アナリストの230万バレル減少予想を上回った。
1.3600のサポートが維持されたため、この通貨ペアは上抜けることができなかった。1.3750を上回ると、さらなる上昇余地が生まれる可能性がある。
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