カナダドルは月曜日、GDPデータが弱いことから来週カナダ銀行が利下げするとの見方が米国債利回りの低下で相殺され、上昇した。
カナダドルは月曜日、予想を下回るカナダのGDPデータの発表を受けてカナダ銀行が来週から利下げを開始するとの見方が高まったが、国債利回りの低下がそれを相殺し、上昇した。
第1四半期の経済成長率は予想を下回る年率1.7%となり、第4四半期の成長率は当初発表の1.0%から0.1%に修正された。RBCはメモの中で、様子見する理由はほとんどないと指摘した。
しかし、4月の米国のインフレ率が予想通り上昇したため、カナダドルは2024年初の月次下落を記録したドル安を歓迎した。PCE価格指数は予想通り先月0.3%上昇した。
OPEC+は日曜日の会合で、合計586万バレル/日の減産を延長することで合意した。これは、世界経済の見通しが改善しているにもかかわらず、需要の伸びが依然として不確実であることを認めたものだ。
根強いインフレに対抗するための金融引き締め政策の継続、地政学的紛争の継続、そして11月の米国大統領選挙により、利下げの効果は鈍化する可能性が高い。
市場にとっての疑問は、アジアで需要の力強い回復が見込まれるかどうかだ。原油に関しては、中国の輸入は軟調で、最初の5か月は前年比で減少する可能性もある。
米ドルはカナダドルに対して5月末に底値を付けた1.3620付近で取引されている。弱気派が引き続き優勢になる可能性があり、この水準を下回ると1.3600が露出することになる。
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