オーストラリアドルは米ドルに対して5か月ぶりの安値から反発した。中国の第1四半期GDPは外需に後押しされ、前年比5.3%増となった。
オーストラリアドルは水曜日、対米ドルで5カ月ぶりの安値から反発した。中国のGDPは第1四半期に前年比5.3%増加したが、これは一部外需のおかげだった。
モルガン・スタンレーは先週、中国の2024年の実質GDP予想を従来の4.2%から4.8%に引き上げた。しかし苦境に立たされている不動産セクターは引き続き弱さを見せている。
同国の不動産投資は前四半期に大幅に減少しており、これが鉄鉱石輸入に重くのしかかり、2023年第4四半期に急減速したオーストラリア経済に悪影響を及ぼしている。
鉄価格は、需要の低迷により100ドルを下回った後、今月は緩やかな上昇を見せた。シンガポールで取引される先物は、これまでのところ依然として約20%下落している。
キャピタル・エコノミクスによると、鉄鋼生産量の減少と汚染度の高い高炉の排出規制により、中国の鉄鉱石需要は2024年に1%、その後も2%減少する見通しだ。
世界鉄鋼協会は、世界需要が1.7%と堅調に伸びると予測しているが、インドからの輸出の減少やオーストラリアなどにおける生産問題により、供給不足が生じる可能性がある。
オーストラリアドルは200SMAと0.6450付近のサポートを突破し、今後さらなる苦戦が予想される。買い手が戻る可能性がある次の水準は0.6330だ。
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