懸念されるCPIの数値でウォール街は下落

2024-04-11
要約

予想外のインフレにより6月の利下げ期待が打ち砕かれたため、米国株は水曜日に急落した。国債利回りは11月以来の高水準となる4.5%に達した。

予想を上回るインフレデータが6月の利下げ期待に冷水を浴びせたことから、米国株は水曜日に下落して取引を終えた。指標国債利回りは4.5%を超え、11月以来の高水準に達した。

労働統計局(BLS)によると、3月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.5%上昇し、2カ月連続で上昇が加速した。ダウ・ジョーンズが調査したエコノミストらは前年比3.4%の上昇を予想していた。


3月のFRB政策会合の議事録には、インフレ目標に向けた進捗が停滞し、金融引き締め政策を予想よりも長く維持する必要があるかもしれないという懸念が反映されていた。


LSEGのデータによると、アナリストらはS&P500企業の第1四半期の利益総額が前年比5.0%増加すると予想している。これは今年初めに予測されていた7.2%増よりも低い。


ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントは先月、マクロ経済情勢を踏まえると米国株の今後の上昇余地は「限られている」とし、投資家は他でより良い投資機会を探すべきだと述べた。


投資銀行のデータによれば、いわゆる「スマートマネー」が株式に対する弱気な賭けを強化したため、ヘッジファンドは過去3か月で最も速いペースで株式を売却している。

SPXUSD

S&P 500 の下落は 50 SMA の 5,100 付近で抑えられる可能性があり、それ以下では 4,950 が主要なサポートとして機能する。商品価格は上昇傾向にあり、インフレ圧力が高まり、指数に悪影響を及ぼしている。


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