景気敏感株とは、景気動向によって業績が大きく変動する株のことです。本記事では、景気敏感株に関する基礎知識について解説します。
景気敏感株とは「シクリカル銘柄」や「景気循環株」とも呼ばれ、経済危機など景気の動向によって業績が大きく変動する株のことです。本記事では、景気敏感株に関する基礎知識について解説します。
景気敏感株購入のメリット・デメリット
景気敏感株の特徴として挙げられるのは、短期間に株価が大きく変動しやすいことです。そのため、景気敏感株をできるだけ安い価格で買い、できるだけ高い価格で売ることができれば、一時的に大きな利益を得ることが期待できます。
しかしその一方で、景気敏感株は値動きが激しいため、投資にあたっては正確かつ迅速な判断が求められます。判断の遅れや誤りは、大きな損失を招く可能性が高くなります。したがって、景気敏感株はハイリスク・ハイリターンといえます。
景気敏感株に該当するセクター・主要銘柄
景気敏感株は景気に影響を与えるような事柄など、外部環境に大きく影響を受けやすい傾向があります。主に、卸売、非鉄金属、海運、鉄鋼、化学など多くのセクターが景気敏感株に該当します。好況時にはモノが売れるため、多くの素材や設備、工場が必要になりますが、不況時には在庫調整で需要が低迷し、生産が落ち込むことなど、景気の波によって受注が大きく左右され、業績に直結する銘柄群のことです。
セクター | 主要銘柄 |
鉄鋼 | 日本製鉄、JFEホールディングス、日立金属 |
非鉄金属 | 住友電気工業、住友金属鉱山、三菱マテリアル |
金属製品 | LIXILグループ、SUMCO、リンナイ |
鉱業 | 国際石油開発帝石、石油資源開発、K&Oエナジーグループ |
化学 | 信越化学工業、花王、資生堂 |
繊維製品 | 東レ、ゴールドウィン、帝人 |
パルプ・紙 | 王子HLDG、大王製紙、日本製紙 |
ガラス・土石製品 | AGC、TOTO、日本硝子 |
海運業 | 商船三井、日本郵船、川崎汽船 |
空運業 | ANA HLDG、日本航空 |
電気機器 | ソニー、キーエンス、日本電産 |
精密機器 | HOYA、テルモ、オリンパス |
輸送用機器 | トヨタ自動車、ホンダ、デンソー |
ゴム製品 | ブリヂストン、横浜ゴム、住友ゴム工業 |
本記事では、景気敏感株に関する基礎知識について解説しました。景気敏感株はハイリスク・ハイリターンといえるため、正確かつ迅速な判断が求められます。
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