FXのトレンド転換が分かるMT4/MT5インジケーター6選|ダウ理論もインジケーターで把握できる

2025-02-08
要約

MT4/MT5には、トレンド転換を把握するために役に立つインジケーターが6つ搭載されています。この記事ではトレンド転換が分かるインジケーターについて詳しく解説します。

FXでトレンド転換をいち早く察知することができれば、有利な価格帯でポジションを持てたり、利益を最大化できたりと大きなメリットがあります。


「トレンドが転換したと思ったものの相場の流れがそのまま続いた。」


「トレンド転換を見極めようとしすぎて、流れに乗れずに置いていかれた。」


相場の動きは複雑であり、転換点を正確に見極めるのは簡単ではないので、上記のような失敗を経験したことがある方も多いのではないでしょうか?


そこでトレンド転換を把握するために役に立つのが「インジケーター」です。


本記事では、MT4/MT5で使えるトレンド転換を把握するためのインジケーターについて、以下の項目で詳しく解説します。


  1. MT4/MT5搭載のトレンド転換が分かるインジケーター6選

  2. ダウ理論のトレンド転換もインジケーターで把握できる

  3. トレンド転換が分かるインジケーターを使いこなす4つのコツ

  4. MT4/MT5で取引をするなら信頼性抜群の海外FX業者EBC

  5. まとめ


FXのインジケーターについては、以下の記事もご覧ください。


MT4/MT5搭載のトレンド転換が分かるインジケーター6選

MT4/MT5に標準搭載されている、トレンド転換を把握するために役立つインジケーターやテクニカル指標として以下の6つを紹介します。


  1. 移動平均線

  2. ボリンジャーバンド

  3. RSI

  4. MACD

  5. 一目均衡表

  6. フィボナッチ・エクスパンション


移動平均線

トレンドの把握に特化したインジケーターである移動平均線では、トレンド方向だけでなく以下のようなトレンド転換シグナルも確認することができます。


  1. ゴールデンクロス・デッドクロス

  2. 移動平均線からの乖離(グランビルの法則)


短期移動平均線が長期移動平均線を上抜ける(ゴールデンクロス)と上昇トレンドへ転換、下抜ける(デッドクロス)と下降トレンドへの転換シグナルとなります。


ゴールデンクロスとデッドクロスは仕組みがシンプルで分かりやすいですが、シグナルの発生がトレンド転換ポイントよりも遅れてしまう傾向がある点がデメリットです。

移動平均線

そこで、いち早くトレンド転換を把握したい場合に向いているのが、移動平均線からの乖離を確認する方法です。


価格が移動平均線から大きく乖離した場合、移動平均線へと回帰する力が働くことが多いので、トレンド転換タイミングをピンポイントで見極めることができます。


Envelopesや移動平均線乖離率のような、移動平均線からどれくらい乖離しているか視覚的に分かるインジケーターを活用すればより精度を高められます。

移動平均線からの乖離

移動平均線関連のインジケーターについては、以下の記事を参考にしてください。


≫MT4で移動平均線を表示する方法|設定のコツや便利なインジケーターも紹介!


ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドでは、以下2つのシグナルをトレンド転換の把握に確認することができます。


  1. ±2σバンドでの反発

  2. ボージ(バンド幅が最も拡大した状態)


価格が±2σバンドに収まる確率は計算上95%以上なので、±2σバンドへの到達をトレンド転換の目安にすることができます。


またバンド幅が最も拡大した状態である「ボージ」は、トレンド終了のシグナルとして知られています。


ただし、リアルタイムでボージは見極めることが難しいので、上下のバンド幅を数値で表してくれるインジケーター「BandWidth」などと組み合わせるとよいでしょう。

ボージ(バンド幅が最も拡大した状態)

ボリンジャーバンド関連のインジケーターについては、以下の記事を参考にしてください。


≫MT4におけるボリンジャーバンドの設定方法|色分けや3本表示にする手順を解説!


RSI

RSIでは、「買われすぎ」または「売られすぎ」の状態が分かるラインを使って、以下のようにトレンド転換シグナルを把握できます。


  1. 70ラインを上から下に抜ける:下落トレンドへの転換

  2. 30ラインを下から上に抜ける:上昇トレンドへの転換


RSIが買われすぎ水準である70ラインを上から下に抜けると下落トレンドへの転換、30ラインを下から上に抜けると上昇トレンドへの転換シグナルとなります。

RSI(相対力指数)

強いトレンドが発生した場合、70ライン以上または30ライン以下で推移し続ける可能性があるので、ラインを逆方向に抜けたかを確認することが重要です。


MACD

MACDでは、以下のようなトレンド転換シグナルを確認することができます。


  1. ゴールデンクロス・デッドクロス

  2. ダイバージェンス


MACDラインがシグナルラインを上抜ける(ゴールデンクロス)と上昇トレンドへ転換、下抜ける(デッドクロス)と下降トレンドへの転換シグナルとなります。


また、MACDと価格の動きが逆行している状態である「ダイバージェンス」もトレンド転換シグナルとして活用可能です。


ダイバージェンスをリアルタイムで捉えることが難しいという場合は、以下のようにダイバージェンスを検知してくれるインジケーターが役立ちます。

MACD

海外FX業者EBCでは、MACDでヒストグラムも表示できる「MACDインジケーター(二重線)」というインジケーターを提供しています。


使い慣れたMACDをMT4で活用したい場合は、こちらのインジケーターも使ってみましょう。

MACDインジケーター(二重線)

MACDについては、以下の記事を参考にしてください。


≫MT4でMACDを2本線とヒストグラムの表示にする方法|設定方法や役立つインジケーターも紹介


一目均衡表

一目均衡表では、雲のねじれを使ってトレンド転換タイミングを察知できます。


先行スパン1と先行スパン2の間のゾーンである「雲」がねじれて、色が変わったタイミングがトレンド転換シグナルとなります。


そして、価格が雲を抜けるとその方向へトレンドが発生していることが明確になります。


なお一目均衡表は5つの要素から構成されているので、それぞれの要素を確認することが難しいと感じる方もいるでしょう。


その場合は、雲以外の要素(先行スパン1と先行スパン2以外)を削除して使ってみることもおすすめです。

一目均衡表では、雲のねじれを使う

フィボナッチ・エクスパンション

フィボナッチ・エクスパンションは、トレンドが転換するであろう価格帯を把握するために役立つテクニカル指標です。


既存のトレンドに対してフィボナッチ・エクスパンションを適用した後、表示されるフィボナッチラインまでトレンドが続く可能性があると推測ができます。

フィボナッチ・エクスパンション

ただし、どのトレンドにフィボナッチを適用したらよいのかを判断するためにはある程度取引経験が必要になります。


フィボナッチの活用に慣れていない場合は、フィボナッチを自動で描いてくれる以下のようなインジケーターを活用してみるとよいでしょう。

フィボナッチを自動で描いてくれる

フィボナッチ関連のインジケーターについては、以下の記事を参考にしてください。


≫【MT4向け】フィボナッチ関連インジケーター5選|表示・設定方法も解説!


ダウ理論のトレンド転換もインジケーターで把握できる

トレンドを判断できる最も基本的な相場分析理論である「ダウ理論」は、トレンド転換タイミングの把握にも活用することができます。


具体的には、ダウ理論でトレンドとして定義されている「高値・安値の切り上げ・切り下げ」が崩れるとトレンド転換だと判断できます。

ダウ理論のトレンド転換もインジケーターで把握できる

ただし高値と安値の定義がトレーダーの経験任せになりがちであることが、ダウ理論を活用した相場分析のデメリットです。


そこでMT4/MT5に標準で搭載されている「ZigZag」というインジケーターを活用して、ダウ理論のトレンド分析で重要となる高値・安値を引いてもらうことがおすすめです。


チャートにZigZagを適用すると目立った高値が安値がその名の通りジグザグに結ばれるので、描かれたラインをもとに高値・安値の切り上げ・切り下げを見極めると良いでしょう。

チャートにおけるZigZag

ダウ理論の分析に役立つインジケーターについては、以下の記事を参考にしてください。


≫ダウ理論とは?トレンド分析に役立つMT4/MT5対応のインジケーターも5つ紹介!


トレンド転換が分かるインジケーターを使いこなす4つのコツ

トレンド転換が分かるインジケーターを使いこなすためには、以下の4つのコツを意識してみてください。


  1. インジケーターの仕組みを理解する

  2. 複数のテクニカル指標を組み合わせる

  3. 損切りラインを明確に設定する

  4. トレンド転換をエントリーシグナルにしない


インジケーターの仕組みを理解する

トレンド転換が分かるインジケーターを使う際には、仕組みを理解しておくことが必須です。


なぜならインジケーターの仕組みを理解していなければシグナルの信頼性が高いのかどうかも判断できませんし、負けた時の原因分析もできないからです。


多くの外部インジケーターは基本的なインジケーターを応用して開発されるため、まずは基本を理解するためにもMT4/MT5に標準搭載されているインジケーターを使うことがおすすめです。

基本的なインジケーターを使いこなせるようになれば、外部インジケーターを導入する際にもどのような相場で有効かを判断しやすくなるでしょう。


複数のテクニカル指標を組み合わせる

どのようなインジケーターであっても、「だまし」によってセオリー通りに機能しない可能性があります。


したがって、複数のインジケーターを組み合わせると取引根拠も強まるのでだましを避けられる可能性を高められます。


インジケーターを組み合わせる際は、以下のように「トレンド系インジケーター+オシレーター系インジケーター」といったように異なるタイプのものを活用することがコツです。

インジケーター1 インジケーター2 組み合わせのメリット
移動平均線 RSI トレンドの方向 + 買われすぎ・売られすぎの判断
ボリンジャーバンド MACD トレンド転換のサイン + ボラティリティの把握
一目均衡表 フィボナッチ・エクスパンション トレンド転換のサイン + 反発ポイントの予測

また目立った高値や安値にレジサポラインを引いておくと、さらにトレンド転換ポイントを予測しやすくなります。


損切りラインを明確に設定する

トレンド転換ポイントでのエントリーがうまくいくと大きなリワードを狙うことができますが、ポイントを常に正しく見極めることは非常に難しいことを忘れてはなりません。


特にピンポイントでトレンド転換を狙う場合、逆張りのような取引が必要になるケースが多いです。


逆張りがうまくいかないとトレンドに巻き込まれるリスクがあるため、必ず損切りラインを明確に設定しておくようにしましょう。


インジケーターの根拠が崩れた、トレード根拠にしたレジサポラインのブレイクしたなどを損切りの根拠とすることができます。


トレンド転換をエントリーシグナルにしない

トレンド転換をシグナルとしてエントリーすることはリスクが高く、むしろ転換を確認した後の順張りエントリーの方が安定した取引につながるという判断もできます。


トレンド転換はある程度時間をかけて価格が形成されるケースもあり、トレンド転換が明確になるまで不安定な値動きに振り回される可能性があります。


メンタル的な安定性とリスク管理の面から、特にトレード初心者はトレンド転換を無理に狙うのではなく、トレンド転換後の順張りをまずは狙ってみることがおすすすめです。


MT4/MT5で取引をするなら信頼性抜群の海外FX業者EBC

EBCファイナンシャル・グループ

EBCは、英国FCAライセンスやオーストラリアASICライセンスなど、世界トップレベルの金融ライセンスを保有している信頼性の高い海外FX業者です。


MT4/MT5に対応しているのはもちろんのこと、最大レバレッジ500倍やロスカット比率30%、業界最低水準のスプレッドを実現しているプロ向け口座など取引環境も整っています。


またデータ通信安定率や平均執行速度、1秒あたりの注文数など大口取引に重要となる取引環境の情報を公式HP上で明確に確認することができる点でも安心です。


さらにEBCでは、サイト上で取引に役立つMT4便利ツールを提供しています。


プロが使うハイスペックな取引条件でFXに取り組みたい方は、EBCで取引を体験してみましょう。


まとめ

今回の記事では、MT4/MT5で使えるトレンド転換を把握するためのインジケーターを紹介しました。


今回紹介したどのインジケーターでもトレンド転換を把握することができますが、より分析の精度を高めるためには複数組み合わせることが重要です。


インジケーターの仕組みを学びつつ、どのインジケーターの組み合わせを自身のトレード戦略に組み込むかを検討してみてください。


※当記事は、日本国内在住の方は対象ではございません。また日本国外に在住している方へ向けた情報提供のみを目的としており、投資についてのアドバイスや助言は一切行っておりません。


免責事項: この資料は一般的な情報提供のみを目的としており、信頼できる財務、投資、その他のアドバイスを意図したものではなく、またそのように見なされるべきではありません。この資料に記載されている意見は、EBCまたは著者が特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。

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