MT4で移動平均線を表示する方法|設定のコツや便利なインジケーターも紹介!

2025-01-07
要約

この記事では、MT4で移動平均線を表示する方法や設定のコツ、取引がさらに便利になる移動平均線関連のインジケーターなどを詳しく解説します。

MT4を使い慣れていないトレーダーにとっては「移動平均線の表示方法が分からない」という方もいるのではないでしょうか?


今記事では、MT4で移動平均線を表示する方法や各種設定項目の意味、設定する際のコツについて詳しく解説します。


さらにMT4での取引がさらに便利になる移動平均線関連のインジケーターなども含めて、以下の項目で詳しく紹介しています。


MT4で移動平均線をフル活用したトレードを始めたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。


  1. MT4における移動平均線の表示方法

  2. MT4における移動平均線の設定方法やコツ

  3. MT4がさらに便利になる移動平均線関連のインジケーター

  4. MT4/MT5で取引をするなら信頼性抜群の海外FX業者EBC

  5. まとめ


MT4のインジケーターについては、以下の記事もご覧ください。


≫【全て無料】MT4で使えるインジケーターのおすすめ13選|表示・設定方法も解説


MT4における移動平均線の表示方法

MT4では、画面上部の「挿入」またはチャート横の「ナビケーター」項目より移動平均線を表示することができます。


なお、MT4上では移動平均線は「Moving Average」という名称になっています。


画面上部の「挿入」から表示する方法

画面上部の「挿入」をクリックして、「インディケータ」→「トレンド」→「Moving Average」の順に進みます。

MT4における移動平均線

すると、移動平均線の設定項目が表示されます。設定完了後に「OK」をクリックします。

設定完了に、「OK」をクリックして

するとチャート上に移動平均線が表示されます。

移動平均線が表示される

ナビゲーターから表示する方法

「ナビケーター」から表示する場合は、「インディケータ」→「トレンド」→「Moving Average」の順に進みます。


そして、Moving Averageをクリックして、チャート上にドラッグ&ドロップをします。

Moving Averageをクリックして、チャート上にドラッグ&ドロップをする

すると同様に、移動平均線の設定項目が表示されるので、設定完了後に「OK」をクリックするとチャートに移動平均線が表示されます。


MT4では移動平均線を複数本表示できる

MT4では、同様の表示動作を繰り返すことで移動平均線を複数本表示することができます。


移動平均線を表示した状態で、画面上部の「挿入」または「ナビゲーター」から移動平均線の設定項目手順まで進みます。


設定項目を変更して「OK」をクリックすると2本目の移動平均線が表示されます。3本以上表示したい場合も同様です。

黄色は2本目の移動平均線

MT4における移動平均線の消し方

表示した移動平均線はチャート上から消すことができます。


消したい移動平均線上で右クリックをすると表示されるメニューから、「分析ツールを削除」を選択すると、選択した移動平均線は削除されます。

黄色の移動平均線で右クリックする

MT4における移動平均線の設定方法やコツ

MT4の移動平均線では、主に以下の4項目を設定することができます。

  1. 期間

  2. 移動平均線の種別

  3. 適用価格

  4. スタイル


期間

期間では、移動平均線で表示される平均値をどの期間で計算するのかを設定することができます。


たとえば日足に表示する移動平均線の期間を「14」に設定すると、日足14本分、つまり14日間における平均値がラインで結ばれて表示されるのです。


なお、期間とはローソク足の本数を表しています。


したがって、15分足で期間を「14」に設定すると15分足14本分(3.5時間)、1分足で期間を「14」に設定すると1分足14本分(14分間)の平均値が移動平均線として表示されます。


金融機関の営業日に合わせて期間を設定する

移動平均線の設定期間を金融機関の営業日に合わせることで、相場の状況をより把握しやすくなります。


たとえば、MT4では「14」期間がデフォルト設定になっていますが、14という数値は日足において金融市場における約3週間の営業日に値します。


他にも長期移動平均線としてよく活用される200期間は約1年(40週)、短期移動平均線としてよく活用される5期間は1週間と、どちらも金融営業日を加味した設定となっているのです。


よく使われる短期・中期・長期移動平均線の設定期間を以下の表にまとめましたので、設定時に参考にしてみてください。

短期 5期間、15期間、20期間
中期 50期間、75期間、100期間
長期 200期間、250期間

移動平均線の種別

移動平均線の種別では、どの種類の移動平均線を表示するかを選択することができます


MT4で選ぶことができる移動平均線の種類は、以下の4種類です。


  1. Simple(単純移動平均線、SMA)

  2. Exponential(指数平滑移動平均線、EMA)

  3. Smoothed(平滑移動平均線、SMMA)

  4. Linear Weighted(線形加重移動平均線、LWMA)


単純移動平均線は、設定期間における単純な価格の平均値を結んだ最もベーシックな移動平均線です。


単純移動平均線をもとに、平均値の計算方法を変えたものが、指数平滑移動平均線や平滑移動平均線、線形加重移動平均線となっています。


用途に分けて4種類の移動平均線を使い分ける

単純移動平均線(赤)、指数平滑移動平均線(黄色)、平滑移動平均線(青)、線形加重移動平均線(オレンジ)の4つの移動平均線を同じ設定期間でチャート上に表示しました。


すると、同じ設定期間であるにもかかわらず動きに差があることが分かります。

移動平均線は同じ設定なのに差がある

たとえば指数平滑移動平均線(黄色)では、平均値を計算する際に、最新の相場価格を2回足すことで、直近の価格に重きがおかれています。


その結果、単純移動平均線と比べて相場価格に対して敏感に反応するので、いち早くトレンドを把握することができるのです。


どの移動平均線を使えばいいか迷った場合は、以下の用途で使い分けると良いでしょう。


  1. シンプルな移動平均線を確認できればいい:SMA

  2. だましも多くなるが、素早く価格に反応することを重視する:EMA、SMMA

  3. 緩やかな相場で素早く価格に反応したい:LWMA


適用価格

適用価格では、大きく「Close(終値)」「Open(始値)」「High(高値)」「Low(安値)」の4本値を選択することができます。


そして適用価格で選択した価格をもとに、移動平均線が計算されます。


たとえば「Close(終値)」を選択した場合、終値の平均値が計算されて移動平均線として表示されます。


デフォルトで設定されている「Close(終値)」が最も一般的に活用されるので、この項目は変更しないことがおすすめです。


スタイル

スタイルでは移動平均線の色、線の種類、太さを選択することができます。

移動平均線のスタイルの変更

設定期間ごとに色分けをすると分かりやすい

移動平均線を複数表示する際は、移動平均線を色分けして表示することがおすすめです。


たとえば以下画像のように設定期間によって色を変更しておくと、各移動平均線がどの設定期間のものであるのか一目で把握できるようになります。

色を変更完了

MT4がさらに便利になる移動平均線関連のインジケーター

MT4では、移動平均線を活用したトレードがさらに便利になるインジケーターを使うこともできます。


ここでは、以下4つの移動平均線に関するインジケーターを紹介します。


  1. 移動平均線からの乖離率を表示できるインジケーター「Envelopes」

  2. 移動平均線を3本表示できるインジケーター「Mi_MA3」

  3. 移動平均線のクロスでアラートをする「AllAveragesCrossover_v1.1」

  4. マルチタイムフレーム分析に役立つインジケーター「MTF_MA」


今回紹介するインジケーターの中には、MT4には標準で搭載されていない外部インジケーターも含まれています。


外部インジケーターの入れ方については、以下の記事を参考にしてください。


≫【完全版】MT4へのインジケーターの入れ方|外部インジケーターの追加方法や削除方法も徹底解説


移動平均線からの乖離率を表示できるインジケーター「Envelopes」

Envelopesは、相場価格から移動平均線がどれだけ乖離しているかを視覚的に分かりやすく確認できるインジケーターであり、MT4に標準で搭載されています。


たとえば0.3%という乖離率をEnvelopesで設定すると、移動平均線の値から±0.3%の位置(移動平均線の上下)にバンドの形でラインが表示されます。

「Envelopes」で0.3%の乖離率を設定する

相場価格は移動平均線から離れすぎるといつかは乖離すると言われています。


Envelopesを使って乖離率を表示しておくことで、相場価格が反転しそうな位置を予測できるようになるのです。


グランビルの法則のように、移動平均線からの乖離率を使ったトレード手法を活用したい方に向いているインジケーターであるといえます。


移動平均線を3本表示できるインジケーター「Mi_MA3」

Mi_MA3を使えば、1つのインジケーターを導入するだけで移動平均線を3本まとめて表示することができます。

移動平均線を3本表示できるインジケーター「Mi_MA3」

MT4で選べる移動平均線の種類も網羅されており、移動平均線をボタン一つで非表示にするショートカットキーの機能もあります。


MT4の移動平均線をより手間をかけずに使いたいという方に向いているインジケーターであるといえます。


移動平均線のクロスでアラートをする「AllAveragesCrossover_v1.1」

移動平均線の代表的な売買シグナルとして知られているのが、ゴールデンクロスとデッドクロスです。


AllAveragesCrossover_v1.1では、異なる期間の移動平均線がクロスすると矢印のサインが表示されます。

移動平均線のクロスでアラートをする「AllAveragesCrossover_v1.1」

またサインが表示されたタイミングを音やメールで通知する機能もあります。


移動平均線のクロスを機械的に確認して取引チャンスを逃したくないという方に向いているインジケーターであるといえます。


マルチタイムフレーム分析に役立つインジケーター「MTF_MA」

MTF_MAとは、現在表示しているチャート以外の時間足における移動平均線も表示できるインジケーターです。


たとえば、以下の15分足チャートでは15分足における通常の移動平均線と、1時間足で確認できる移動平均線を同時に表示しています。

マルチタイムフレーム分析に役立つインジケーター「MTF_MA」

上位足の移動平均線を活用してマルチタイムフレーム分析を行っている方は、MTF_MAを活用すると分析の手間が省けるでしょう。


MT4/MT5で取引をするなら信頼性抜群の海外FX業者EBC

EBCファイナンシャル・グループ

EBCは、英国FCAライセンスやオーストラリアASICライセンスなど、世界トップレベルの金融ライセンスを保有している信頼性の高い海外FX業者です。


MT4/MT5に対応しているのはもちろんのこと、最大レバレッジ500倍やロスカット比率30%、業界最低水準のスプレッドを実現しているプロ向け口座など取引環境も整っています。


またデータ通信安定率や平均執行速度、1秒あたりの注文数など大口取引に重要となる取引環境の情報を公式HP上で明確に確認することができる点でも安心です。


さらにEBCでは、サイト上で取引に役立つMT4便利ツールを提供しています。


プロが使うハイスペックな取引条件でFXに取り組みたい方は、EBCで取引を体験してみましょう。


まとめ

この記事では、MT4における移動平均線の表示方法や設定手順、さらには便利なインジケーターの活用法まで詳しく解説しました。


移動平均線は、トレンドを把握し取引タイミングを見極めるために重要なテクニカル指標です。


今回の記事を参考にして、MT4における移動平均線の操作や設定方法をマスターし、自分のトレードスタイルに合った活用方法を見つけてみましょう。


さらに、移動平均線をもとに作られた外部インジケーターを活用すれば、FXトレードの分析の効率がさらに向上するでしょう。


※当記事は、日本国内在住の方は対象ではございません。また日本国外に在住している方へ向けた情報提供のみを目的としており、投資についてのアドバイスや助言は一切行っておりません。


免責事項: この資料は一般的な情報提供のみを目的としており、信頼できる財務、投資、その他のアドバイスを意図したものではなく、またそのように見なされるべきではありません。この資料に記載されている意見は、EBCまたは著者が特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。

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