EIA報告書により原油価格が上昇

2025-01-16
要約

1月16日(木)、原油価格は2日連続で上昇した。米原油在庫が予想以上に減少し、ロシアのエネルギー貿易に対する新たな制裁による供給懸念が高まっている。

1月16日(木)、原油価格は2日連続で上昇した。米原油在庫が予想以上に減少し、ロシアのエネルギー貿易に対する新たな制裁による供給懸念が高まっている。

油井(ゆせい)

ブレント原油は前場では2.6%上昇し、7月26日以来の高値を付けた。バイデン米政権は先週、ロシアのエネルギー貿易に対する新たな制裁を発表し、ウクライナとトランプ氏に和平交渉の余地を与えた。


国際エネルギー機関(IEA)によると、世界の石油市場は今年、需要が強まる中、従来の予想よりも供給過剰が縮小する見込みとなり、ロシアの石油供給・流通経路は米国によって大きく混乱することになるだろう。


IEAによると、米国の原油在庫は先週、輸出が増加し輸入が減少したため、2022年以降の最低水準まで減少した。懸念されるのは、ガソリンと留出油の在庫が予想以上に増加したことである。


OPECプラスは4月から日量12万バレル規模の追加生産を毎月実施することを予定しているが、その計画は3月上旬に見直される可能性が高い。同計画の続行が決定された場合、供給過剰はさらに深刻化する可能性が高い。


月曜日のデータによると、中国の原油輸入量は2024年に1.9%減少し、パンデミックによる減少を除けば20年ぶりの年間減少となった。経済成長の鈍化と新エネルギーの開発により購入が鈍化したためである。

原油価格のローソク足チャート

ブレント原油は200SMAを上回り、8月12日に記録した82ドル前後の高値に迫る勢いとなっている。RSI(相対力指数)が70を大きく上回っていることを考えると、まもなく79ドルまで戻る可能性が高い。


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