「MACDだけでFXは勝てる?」を徹底解説!MACDの使い方から弱点への対策、勝率アップの方法まで詳しく紹介。初心者から上級者まで役立つトレード戦略を学びましょう。
MACDとは、移動平均線をもとにして作られたインジケーターであることもあり、他のオシレーターと違って、トレンドの把握を得意としていることが特徴です。
「FXはMACDだけで勝てるのか?」
「MACDだけでどれくらいFXで戦うことができるのか?」
MACDは有名なインジケーターであることもあり、上記のような疑問を持ったことがあるトレーダーもいることでしょう。
結論として、MACDだけでも一時的にFXで勝つことはできますが、勝ち続けることは難しいです。
ただしMACDの弱点を把握してしっかりと対策をしたり、相場の状況を見極めてMACDを正しく使ったりすれば、MACDだけでも勝てる可能性があります。
この記事では、MACDだけでもFXで勝てるのかについて、以下8つの項目で詳しく解説していきます。
MACDとはどんなインジケーターなのか
MACDを使った2つの取引手法
FXはMACDだけで勝てる可能性があるのか?
FXをMACDだけで勝てるぐらいになるための対策
それでもFXをMACDだけで勝てないときの対策方法
FXをMACDだけで勝てる確率を上げるための取引手法
EBCでMACDを使ったFXに挑戦する
まとめ
MACDとはどんなインジケーターなのか
MACD(Moving Average Convergence Divergence)とは、移動平均線をもとに考案されたオシレーター系インジケーターであり、価格のトレンドやその強さを視覚化してくれます。
MACDは移動平均線をもとに考案されたことから、トレンド相場と相性が良く、順張りによく使われるのが特徴です。
MACDは、以下の3つの要素から構成されています。
MACDライン:短期のEMA(指数平滑移動平均線)と長期EMAの差
シグナルライン:MACDラインの移動平均線
ヒストグラム:MACDラインとシグナルラインの差を棒グラフで表示したもの
MACDを使った2つの取引手法
MACDは主に、トレンドを判断して順張りに使います。
実際に、トレードでMACDを活用するにはどうすればいいか、以下の2つの手法について詳しく解説します。
ゴールデンクロスとデッドクロス
MACDラインとシグナルラインがゼロラインとクロス
ゴールデンクロスとデッドクロス
ゴールデンクロスとデッドクロスは、MACDラインとシグナルラインの交差を指し、トレンドの転換サインとして活用されます。
ゴールデンクロスとデッドクロスの詳細は以下の通りです。
ゴールデンクロス:MACDラインがシグナルラインを下から上へ交差
デッドクロス:MACDラインがシグナルラインを上から下へ交差
ゴールデンクロスが発生すると、上昇のサインと見なし、買いのタイミングと判断できます。
一方で、デッドクロスは、下降トレンドのサインとされ、売りのシグナルとしてMACDを使うトレーダーからは重要視されています。
MACDラインとシグナルラインがゼロラインとクロス
ゼロラインとは、MACDの数値が0となるラインであり、上昇トレンドまたは下降トレンドの分岐点になります。
MACDラインとシグナルラインがともにそのゼロラインをクロスするとき、相場の勢いが強まっていると判断でき、トレンドが継続するサインとなります。
上の画像の赤枠を見ると、MACDラインとシグナルラインが、両方角度をつけながらゼロラインを下回っており、下落トレンドの継続だと判断できます。
一方、オレンジ枠の部分は、MACDラインとシグナルラインが、ともに角度をつけながらゼロラインを下から上へ突き抜け、上昇トレンドの継続のサインになっています。
FXはMACDだけで勝てる可能性があるのか?
結論、MACDだけを使って一時的にFXで利益を出すことはできますが、長期的に安定して勝ち続けることは難しいです。
FXはMACDだけで勝つことが難しい理由として、以下の3点を挙げられます。
MACDとレンジ相場の相性が悪いから
資金管理面が考えられていないから
だましが発生する可能性があるから
MACDとレンジ相場の相性が悪いから
MACDは移動平均線をもとに、トレンドの方向性や勢いを視覚化しているインジケーターなので、トレンド相場での順張りに使えますが、レンジ相場とは相性が悪いです。
具体的には、価格が上下に細かく動くレンジ相場では、MACDラインやシグナルラインが頻繁に交差して、売買シグナルの精度が悪くなってしまうのです。
したがって、もしレンジ相場でMACDを根拠にエントリーしてしまうと、価格の上下変動で損切りを連発してしまう可能性が高いです。
資金管理面が考えられていないから
一時的にMACDを使って勝つことができても適切な資金管理がなされていないと、トータルで勝つことは難しいです。
特に、一定のルールに基づいた損切りや利確を設定せずにトレードを重ねていると、一回の損失が、積み重ねた全ての利益を消し飛
ばすことがあります。
MACDに限った話ではありませんが、インジケーターをFXの取引で取り入れる際には、資金管理も合わせて考えなければなりません。
だましが発生する可能性があるから
MACDには「だまし」が発生するリスクがあることも忘れてはいけません。
だましが発生することを理解せずにMACDを使い続けていると、FXで勝つことは難しいのです。
上の画像を見てみると、複数回デッドクロスが発生したにもかかわらず、下落トレンドにはならず価格は上昇してしまっています。
仮にデッドクロスが出たからといって単純に売りのポジションを持つと、損切りとなるでしょう。
さらに、だましが出るたびにポジションを持ち損失を重ね、シグナルを信用できなくなり、パニックのような状態になってしまう状況に陥るケースも考えられます。
だましが発生することを理解するだけでなく、メンタルの状態についても考えておく必要がありそうです。
FXをMACDだけで勝てるぐらいになるための対策
FXをMACDだけで勝つことは難しいのですが、勝てるぐらいのレベルになるための対策方法はいくつかあります。
ここでは、以下3つの対策方法を解説します。
MACDと資金管理方法を
取引タイミングを見極める
複数の時間足を確認する
MACDと資金管理方法を組み合わせる
MACDのシグナルに従って取引をしても、適切な資金管理ができていないと大きな損失を招くリスクがあります。
したがってMACDを使う際、資金管理のルールを事前に用意する必要があります。
資金管理の方法は様々ありますが、トレードに不慣れな場合は、一回の取引での損失を資金の2%に設定する方法がおすすめです。
2%に設定しておくと、仮に負けが続いた場合でも大損によってトレードが続行不可能になる事態を避けられます。
MACDで勝つためにも、色々試行錯誤できる余力を残せるような予防策を事前に立てておきましょう。
取引タイミングを見極める
MACDで売買シグナルが発生したからすぐにエントリーするのではなく、タイミングを見極める必要があります。
なぜなら、ゴールデンクロスやデッドクロスなどの売買サインはいつでも期待値が高いわけではないからです。
レンジ相場では、シグナルは頻発してしまい信頼性は低いですし、レンジ相場ではなくてもだましの可能性を考えなければなりません。
他の時間足を確認したり、他のインジケーターを組み合わせたりして、他の根拠が重なる期待値の高い取引タイミングを見極めるようにしましょう。
複数の時間足を確認する
短期と長期の時間足を同時に分析するマルチタイムフレーム分析(MTF分析)を活用すると、より精度の高いエントリーができ、かつリスクを抑えることもできます。
例えば、まず長期足におけるMACDの2本のラインの向きや傾きから長期トレンドを把握します。
そして、短期足におけるMACDのゴールデンクロスやデッドクロスで長期のトレンド方向にエントリーするといった使い方をすると良いでしょう。
特に短期的な値動きに注目しすぎる傾向がある「スキャルピング」や「デイトレード」では、MTF分析をするだけで他のトレーダーと差をつけられます。
それでもFXをMACDだけで勝てないときの対策方法
MACDを使いこなしても、勝率が安定しない場合もあります。そんなときは、他のインジケーターや描画ツールと組み合わせるとトレードの精度が高まります。
例として、いくつかの組み合わせや、使い方を詳しく解説していきます。
MACDと水平線やトレンドライン
水平線やトレンドラインなどを、MACDの判断材料に組み合わせることで、だましを回避しやすくなります。
たとえば、MACDがゴールデンクロスやデッドクロスした時に、重要な水平線にタッチしているとトレードの根拠がより深まります。
また、MACDライン・シグナルラインがともにゼロラインとクロスした時に、水平線をブレイクしていれば、より強いトレンド継続だと判断できます。
MACDをメインのインジケーターとして活用したい場合は、まずはチャートにラインを引くことから始めてみてください。
MACDとボリンジャーバンド
MACDと他のインジケーターを組み合わせる際に相性がいいのが「ボリンジャーバンド」です。
ボリンジャーバンドはトレンドの方向だけでなく、バンドを使って相場価格が反発しそうなタイミングも見極められます。
したがって、MACDでトレードシグナルを確認したのち、ボリンジャーバンドのバンドを押し目買い、戻り売りなどのエントリー目安として使うことができるのです。
またボリンジャーバンドの幅が狭いときは、トレンドが発生していないということなので、MACDを使ったトレードを控えるべきという判断にも使えます。
MACDとRSI
MACDを使っているものの、もっとトレードチャンスが欲しいと感じるトレーダーはRSI(相対力指数)との組み合わせもおすすめです。
RSIと組み合わせると、MACDが苦手なレンジ相場でも利益を上げることができます。
RSIとは相場の買われすぎ・売られすぎを表すオシレーター系のインジケーターであり、レンジ相場の逆張りと相性がいいのです。
したがってトレンド相場ではMACD、レンジ相場ではRSIを使うことで、MACDが苦手な相場を補えます。
FXをMACDだけで勝てる確率を上げるための取引手法
これまでの内容を踏まえて、FXをMACDだけで勝てる確率を上げるための取引手法をおさらいしましょう。
長期足で相場の状況を確認する
水平線とトレンドラインを引く
資金管理のルールに沿ったロット数を設定
短期足でエントリータイミングを図る
まずは、長期足のMACDを使ってトレンド相場なのかレンジ相場なのかを確認します。トレンド相場なら上昇なのか下落なのかも同時に把握します。
またエントリー位置を決めるために役立つ、水平線とトレンドラインも長期足を確認した際に引いておきましょう。
次に、エントリーする前に、資金管理に合わせてロット調整をします。
直近の高値安値を損切りに設定して、損失が資金の2%以内に抑えられるようなポジション量に調整しましょう。
全てが完了したら、短期足でエントリータイミングを待ちます。
MACDのゴールデンクロス・デッドクロスが発生した時に、水平線をそのトレンド方向にブレイクしていたらエントリータイミングです。
EBCでMACDを使ったFXに挑戦する
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まとめ
この記事では、FXはMACDだけで勝てる可能性があるのかについて詳しく解説してきました。
MACDはFXにおいて特に順張りに有効なインジケーターですが、MACDだけで勝ち続けるためには少し工夫が必要です。
売買シグナルを単に覚えて使うだけでなく、エントリータイミングを厳選したり、資金管理ルールをしっかりと構築したりすることで初めてMACDだけで勝てる可能性が高まります。
しかしMACDだけで勝つことにそれほどこだわる必要はありません。
水平線やトレンドラインを引いたり、他のインジケーターをMACDと組み合わせたりして、安定した利益を目指しましょう。
※当記事は、日本国内在住の方は対象ではございません。また日本国外に在住している方へ向けた情報提供のみを目的としており、投資についてのアドバイスや助言は一切行っておりません。