EBC研究所
要約
好調な経済データを受けてＦＲＢによる積極的な利下げ観測が後退したことから、ドルは金曜日に１週間ぶりの高値に近づき、５週間続いた下落に終止符を打つ見通しとなった。
2024 年 8 月 30 日：EBC外国為替スナップショット
8月30日(金)、ドルは1週間ぶりの高値付近で取引され、5週間続いた下落から脱する見通しとなった。底堅い経済データを受け、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利下げ観測が後退したためである。
ドルは8月に入って以来、最高の週を迎えようとしている。米国のデータによると、第2四半期のGDPは年率3%増となり、当初の2.8%増から上方修正された。
ドイツのインフレ鈍化で金融緩和の根拠が強まったため、ユーロはドルに対して2週間ぶりの安値付近で低迷した。ユーロ圏最大の経済大国であるドイツの消費者物価は8月に2％に低下した。
| シティ（8月19日現在） | HSBC（8月30日現在） | |||
| サポート | 抵抗 | サポート | 抵抗 | |
| ユーロ/米ドル | 1.0796 | 1.1068 | 1.0924 | 1.1215 |
| GBP/USD | 1.2673 | 1.2946 | 1.2853 | 1.3396 |
| 米ドル/スイスフラン | 0.8333 | 0.8827 | 0.8331 | 0.8681 |
| 豪ドル/米ドル | 0.6363 | 0.6799 | 0.6632 | 0.6892 |
| 米ドル/カナダドル | 1.3597 | 1.3946 | 1.3365 | 1.3674 |
| 米ドル/円 | 145.89 | 150.00。 | 142.48 | 148.44 |
※上記表中の緑色の数字は前回と比較してデータが増加したことを、赤色の数字はデータが減少したことを、黒色の数字はデータが変化していないことを示します。
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10月11日、ユーロは2ヶ月ぶりの安値から反発した後、安定的に推移している。米ドルは2ヶ月ぶりの高値から下落したが、米労働市場が勢いを失いつつある兆候が米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ加速を後押しし、2週連続で上昇する見通しとなる。
2024-10-11
10月10日、豪ドルは9月中旬以来の安値から反発し、米国株は2ヶ月ぶりの高値付近で推移した。重要なインフレ報告の発表を控え、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに「忍耐強く」対応するとの見方が投資家の間で高まっている。
2024-10-10
