有効証拠金とは、投資家の取引口座にある証拠金残高のうち、既存のポジションを新規オーダーまたはポジション維持するために使用されるものを指します。一方、利用可能証拠金は、有価証券の売却に伴う実現損益、およびその他の利用可能資金を含む、投資家の取引所口座で取引可能な資金の合計残高を指します。
有効証拠金と利用可能資金は、2つの異なる概念です。
有効証拠金とは、取引所口座で取引可能な分の証拠金残高のことで、すでに支払った証拠金の凍結分に加え、新規ポジションや追加ポジションにも使用できる資金を指します。取引を行う際、システムは利用可能な証拠金に対応する証拠金額を自動的に差し引きます。一方、ポジションを決済または縮小すると、システムにより解除された分の証拠金を有効証拠金の分へ戻され、取引可能となります。
利用可能資金とは、利用可能証拠金、実現損益、その他の利用可能資金を含む、取引口座で取引可能な資金の合計残高を指します。取引を行う際、システムは現在の市場状況に基づいてお客様のポジションの損益を計算し、お客様の利用可能資金から損益額を加減します。したがって、利用可能資金は、新規ポジションの建玉、ポジションの増加、資金の引き出しなどの操作に使用することができます。
取引口座における有効証拠金と利用可能資金ですが、その意味や計算方法は若干異なります。
有効証拠金と利用可能資金の違いは、その範囲の違いにあります。有効証拠金とは支払済みの証拠金のうち、凍結された部分に加えて、新規または追加のポジションにも使用できる部分を指します。利用可能資金には、有効証拠金、実現損益、その他資金が含まれ、新規注文、ポジション増加、出金などの操作に利用することができます。
つまり、有効証拠金は取引にしか利用できませんが、利用可能資金は取引や出金など様々な方面に利用できます。取引を行う際には、相場の変動や取引リスクに対応できるよう、十分な証拠金残高を確保しておく必要があります。