決済指値注文(テイクプロフィットまたはT/P)は特定のレートに到達した場合にポジションを決済する注文方法のことです。
決済指値注文はテイクプロフィットとも呼ばれる注文方法の一つで、英語の頭文字をとってT/Pと表されることもあります。決済指値注文(T/P)は新規注文をいれる際に決済レートを指定し、その取引ペアのレートが指定されたレートに到達した場合に自動的に決済を入れ利益を確定させます。その様態から価格制限注文(Limit Price orders)と呼ばれることもあります。
決済指値注文はよく決済逆指値注文と一緒に語られることがあります。これにより、リスク・リターン率を計算することができ、適切なリスク・リターン率を伴った取引は金融取引をうまくこなすことの第一歩になります。指値注文をうまく使うことで、リスク・エクスポージャーを最小限に抑えることができるからです。
短期で売買を繰り返すスキャルピングを行う場合は、指値注文を用いないトレーダーもいます。しかし、慣れたトレーダーほど短期売買をするときにどの程度の利益を取りに行くのかを計算して、決済指値注文を入れています。そうでなければ、狙った利益を得られるレベルにレートが動いているかどうか、一目ではわからないからです。結果として、利確ポイントを逃してしまい、損失を被ってしまうこともあります。
決済指値注文(T/P)がよく使われる理由として、直感的に理解しやすいからというのがあげられるでしょう。これは価格上昇を考えた場合に、抵抗線はそれ以上の価格上昇を遮るのに対し、支持線は価格下落を遮ることが多いからです。そのため、ロングポジションを入れた場合、上昇トレンドにおいては抵抗線のレベルに達することが多いことから、抵抗線付近の価格で決済指値注文を入れて利確することができます。また、ショートポジションの場合は支持線付近で決済指値注文をいれることで利確することが可能です。
決済指値注文(T/P)はロングポジションとショートポジションの両方でそのレートに達した時に自動で決済注文をいれることができます。
決済指値注文を入れる際に使う指標
価格トレンドを察知するための指標は移動平均や相対強度指数などいくつかあります。新しいトレーダーにはADX(平均方向性指数)をおすすめします。これはトレンドの方向そのものではなく、方向の変化の程度を示しており、0から100までの数字でトレンドの方向を示し、30を超えるとポジティブな傾向があることを示します。この場合決済指値注文を使わない傾向があります。
ADX指数が30を下回ると、レンジ相場と見なされ、「適切だと感じた」時点で利確することが可能です。
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