リスクリワードと勝率のバランスが重要です。本記事では、FXでのリスクリワードの基本概念や計算方法、リスクリワードと勝率の関係などについて解説します。
FXで利益を出し続けるためにはリスクリワードが重要であるとよく言われますが、果たしてリスクリワードを意識するだけで勝ち続けることは可能なのでしょうか?
リスクリワードが高ければ勝率が低くても利益を出せると言われる一方で、実際には「リスクリワードを高めると勝率が下がりやすい」といった問題もあります。
したがって「どのようなリスクリワード設定が最適なのか?」、「勝率とのバランスをどう取ればいいのか?」と悩んでいるトレーダーも多いのではないでしょうか。
本記事では、FXにおけるリスクリワードの基本概念や計算方法、リスクリワードと勝率の関係などについて以下の項目で詳しく解説します。
FXにおけるリスクリワードとは?
なぜリスクリワードがFXで重要なのか?
リスクリワードだけでFXは勝てるのか?
リスクリワードを高めるための3つの方法
信頼性が抜群の海外FX業者EBCでFXに挑戦する
まとめ
FXの資金管理については、以下の記事もご覧ください。
≫
FXにおけるリスクリワードとは?
FXにおけるリスクリワード(RR)とは、1回のトレードにおける「損失と利益の比率」を指し、「リスクリワードレシオ」や「ペイオフレシオ」とも呼ばれます。
リスクリワードは、トレーダーがポジションを取る際に、どれだけの損失を許容してどれだけの利益を狙うのかを決める重要な指標です。
リスクリワードの算出方法は以下の通りです。
リスクリワードレシオ=期待する利益(pipsや金額)÷ 許容する損失(pipsや金額)
例えばあるトレードにおいて、損切りが20pipsで利確が40pipsの場合のリスクリワードは 1:2となります。
つまりリスクリワードの比率が高いほど、損失に対して利益を多く取る戦略であると言えます。
リスクリワードの具体的な計算例
リスクリワードの計算方法について、より具体的な例を見ていきましょう。
まずはUSD/JPYについて、以下のようなリスクリワード1:2の取引をする例を考えてみます。
現在の価格(エントリー価格):150.00円
損切りライン(ストップロス):149.80円(20pipsの損失)
利確ライン(テイクプロフィット):150.40円(40pipsの利益)
リスクリワード比:1:2
リスクリワードが1:2の場合、2回に1回の勝ちでも資金を増やせることが分かります。
もう少しリスクを抑えて利益を大きく狙うケースとして、リスクリワード1:3の場合もを考えてみましょう。
現在の価格(エントリー価格):150.00円
損切りライン(ストップロス):149.90円(10pipsの損失)
利確ライン(テイクプロフィット):150.30円(30pipsの利益)
リスクリワード比:1:3
リスクリワードを引き上げると、勝率が30%などさらに勝率が低くてもトータルで利益を残せる可能性が高まるのです。
なぜリスクリワードがFXで重要なのか?
リスクリワードがFXにおいて重要だと言われる理由として、以下の3点が挙げられます。
長期的に資金を増やし続けられる可能性が高まる
感情に左右されないトレードができる
気がづかない間に資金が減ることがなくなる
長期的に資金を増やし続けられる可能性が高まる
FXにおいて長期的に資金を増やし続けるためには、リスクリワードと勝率のバランスを考えた期待値の最大化が不可欠です。
期待値とは一定のトレードルールを守りながら取引を継続した場合に平均してどれだけの利益を得られるかを示す指標であり、以下の計算式で求められます。
期待値 =(勝率×平均利益)−(負け率×平均損失)
リスクリワード比 | 勝率 | 負け率 | 平均利益 | 平均損失 | 期待値 |
1:01 | 50% | 50% | 50pips | 50pips | 0pips |
1:02 | 40% | 60% | 100pips | 50pips | 10pips |
1:03 | 30% | 60% | 150pips | 50pips | 15pips |
上記表からも分かる通り、勝率が50%を下回ったとしても、リスクリワードが高ければ期待値も積みあがるので長期的にトレードで利益を生み出せるようになるのです。
感情に左右されないトレードができる
FXにおいて感情のコントロールは収益を安定させるための重要な要素です。
しかし「損失の確定が怖くて損切りを遅らせてしまう」などの感情的な判断が積み重なると、トレードの一貫性が失われて短期間で大きな損失を出してしまうリスクが高まります。
そこでリスクリワードの高いトレードを意識すると、一度の取引における損失を気にしすぎる必要がなくなるのです。
なぜなら負けても期待値がプラスなら問題ないと考えを割り切れたり、長期的に見ればこのまま利益を伸ばすほうが得策だと考えられたりするようになるからです。
気がづかない間に資金が減ることがなくなる
リスクリワードを意識することで、大負けはしていないのになぜか資金が増えないといった事態を防ぐことができます。
例えばリスクリワードが2:1(損切り20pips、利確10pips)で取引をした場合、勝率が60%あったとしても、連敗が続くと資金がじわじわと減少してしまいます。
そこでリスクリワードレシオが1を超えるような取引を意識することで、なぜか資金が減るといった事態が起こらなくなるのです。
また事前に決めた許容損失範囲内でトレードを行うリスク管理を徹底することで、数回の取引で大負けするといったリスクを防ぐこともできます。
リスクリワードだけでFXは勝てるのか?
「FXはリスクリワードだけで勝てる」といった声もありますが、重要なのはリスクリワードと勝率のバランスを適切に取ることです。
リスクリワードを高めることで1回のトレードで得られる利益は大きくなる一方、勝率は低下しやすくなるというトレードオフの関係があります。
なぜトレードオフの関係になるのかというと、利益目標を遠くに設定すると利益確定までに相場が反転しやすくなると考えると分かりやすいでしょう。
リスクリワードと勝率の関係を詳しく理解する
リスクリワードと必要勝率(収支がトントンになる勝率)の関係を表す計算式は、以下の通りです。
必要勝率 = 1 ÷(1+リスクリワード)
上記計算式をもとに、リスクリワードが1:1~1:3の場合について必要勝率がどれくらいになるのか以下の表でまとめました。
リスクリワード | 必要勝率(収支がトントンになる勝率) |
1:01 | 50% |
1:02 | 33.30% |
1:03 | 25% |
必要勝率の計算結果からも、リスクリワードを上げるほどトレードで勝ち続けるために必要な勝率が低くなることが分かります。
自身のトレード手法のリスクリワードに応じた必要勝率以上の勝率を達成することができれば、資金が増えていくのです。
以下のグラフでは、リスクリワード1:1~1:10までについて必要勝率がどれくらいになるのかをまとめたので、必要な勝率を算出する際にぜひ参考にしてください。
勝率とリスクリワードのバランスを取る具体的な方法
勝率とリスクリワードのバランスを取るためには、以下の2点を意識することが重要です。
自分の勝率を正確に把握する
相場環境に応じてリスクリワードを調整する
トレード記録をつけて自分の勝率を正確に把握することで、どれくらいのリスクリワードが必要になるのかがデータとして分かります。
またトレンド相場ではリスクリワードを伸ばし、利益を伸ばしづらいレンジ相場ではこまめに利益確定をして勝率を高めるなど、相場環境に応じてリスクリワードを調整することも重要です。
リスクリワードを高めるための3つの方法
リスクリワードを高めるために役立つ方法として、以下の3つを解説します。
エントリーの精度を高める
相場環境に応じて順張りと逆張りを使い分ける
分割決済を活用する
エントリーの精度を高める
小さな損失で大きな利益を狙えるエントリーポイントを適切に選定することができれば、自ずとリスクリワードが高まります。
エントリー精度を高めるために特に有効なのが、サポート・レジスタンスラインを活用することです。
サポートラインやレジスタンスラインに近い位置でエントリーをすると価格が反発する確率も高まりますし、損切り位置も明確なのでリスクリワードを計算しやすくなります。
根拠のあるエントリーを心がけることで、無駄な損失を減らしてリスクリワードを高めることが可能になるでしょう。
相場環境に応じて順張りと逆張りを使い分ける
トレンド相場とレンジ相場を適切に見極めて、相場に応じた手法を使い分けることができればリスクリワードを最大化しやすくなります。
トレンド相場では価格が一定方向に動きやすいため、高いリスクリワードを狙える順張りが有効であるものの、逆張りは損失を膨らませてしまう原因となります。
一方でレンジ相場では価格の動きが限られるため、高いリスクリワードは狙えないものの、逆張りでエントリー頻度を増やした方がトレード成績が安定しやすいです。
相場環境を無視して高いリスクリワードを求めた手法に固執すると、むしろ損失を膨らませてしまう事態になる可能性があるので注意しましょう。
分割決済を活用する
相場の動きがいつも予測通りに進むとは限らないので、大きな利益を狙いすぎると途中で反転して利益を逃してしまうリスクがあります。
したがって分割決済を行うことで、「途中で利確しておけばよかった…」と後悔するリスクを減らしつつ、残りのポジションでリスクリワードを最大化することができます。
具体的には、リスクリワード1:1の位置でポジションの50%を決済し、残りをトレーリングストップで管理するという方法が挙げられます。
信頼性が抜群の海外FX業者EBCでFXに挑戦する
EBCは、英国FCAライセンスやオーストラリアASICライセンスなど、世界トップレベルの金融ライセンスを保有している信頼性の高い海外FX業者です。
EBCでは、最大レバレッジ500倍やロスカット比率30%、業界最低水準のスプレッドを実現しているプロ向け口座など取引環境も整っています。
またロスカット比率も30%と低めなので、証拠金をフルに活用した取引だけでなく、低レバレッジを活かした取引手法も実践できます。
さらにFX通貨ペアだけでなく、コモディティや株価指数などさまざまな銘柄の取引に対応している点も魅力です。
ハイスペックな取引条件でFXに取り組みたい方は、EBCで取引を体験してみましょう。
まとめ
本記事では、FXにおけるリスクリワードの基本概念から、その計算方法、勝率とのバランスの取り方、そしてリスクリワードを高める具体的な方法について詳しく解説しました。
リスクリワードを意識することは、トレードの期待値を向上させて長期的に資金を増やし続けるためにとても役立ちます。
リスクリワードの適切な設定には、単に利益目標を遠くに置くだけでなく、エントリーの精度を高めて相場環境に適応しながら戦略的に取引することが不可欠です。
また分割決済や適切なストップロスの設定を活用することで、損失を抑えながら利益を最大化することができます。
リスクリワードを意識した資金管理を実践し、長期的に利益を積み上げられるトレードスタイルを確立していきましょう。
※当記事は、日本国内在住の方は対象ではございません。また日本国外に在住している方へ向けた情報提供のみを目的としており、投資についてのアドバイスや助言は一切行っておりません。
免責事項: この資料は一般的な情報提供のみを目的としており、信頼できる財務、投資、その他のアドバイスを意図したものではなく、またそのように見なされるべきではありません。この資料に記載されている意見は、EBCまたは著者が特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。
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