FXで役立つインジケーターのおすすめ8選|見つけ方や組み合わせも紹介

FXで安定した利益を目指すにはチャート分析が欠かせません。

しかし、ローソク足の動きだけを見て「次に価格が上がるのか、下がるのか」を判断するのは初心者にとって非常に難しいものです。

そこで多くのトレーダーが活用しているのが、インジケーターと呼ばれる分析ツールです。

インジケーターは、相場の流れや売買のタイミングを視覚的に表示してくれる便利なサポートツールですが、種類も多く、どれを使えばいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。

また、「インジケーターを使えば必ず勝てるのか」「インジケーターを使わない方がいいのか」といった疑問を持つ方も少なくありません。

この記事では、FXのインジケーターについて初心者でも使いやすいおすすめインジケーターや選び方などを以下の項目で詳しく紹介します。

• FXにおけるインジケーターとは?初心者でもわかる基礎知識

• FXにおけるトレンド系インジケーターおすすめ3選

• FXにおけるオシレーター系インジケーターのおすすめ3選

• FXの取引目的別おすすめインジケーター2選

• 自分に合ったFXのインジケーターを見つける3つの方法

• FXに最強のインジケーターはあるのか?勝率アップに役立つ組み合わせとは

• FXはインジケーターだけで勝てるのか?

• FXでインジケーターを活用する際の注意点

• インジケーターを使うなら信頼性抜群の海外FX業者EBC

• まとめ

FXにおけるインジケーターとは?初心者でもわかる基礎知識

インジケーターとは、相場の方向性や売買ポイントを視覚化して取引判断をサポートする補助ツールです。

具体的には、価格をもとにチャートの上に線やグラフを表示して、相場が上がりやすい・下がりやすいなどを分かりやすくしてくれます。

相場価格はさまざまな要因によって上下するので、価格データ(ローソク足)のみで正確な取引判断するには一定の経験や知識が必要です。

価格データのみでは「今は買ったほうがいいのか?売ったほうがいいのか?」がわからないときに、そのヒントを教えてくれるのがインジケーターなのです。

インジケーターには大きく2種類がある

FXで使うインジケーターには、大きく分けて「トレンド系インジケーター」と「オシレーター系インジケーター」の2種類があります。

トレンド系インジケーターとは、価格が上昇しているのか、または下落しているのかといった「相場の流れ」を教えてくれるインジケーターです。

トレンド系インジケーターを使うことで、今の相場がどちらに向かいやすいかを確認してから取引判断ができるようになります。

移動平均線やボリンジャーバンド、一目均衡表などが代表的なトレンド系インジケーターとして知られています。

一方でオシレーター系インジケーターとは、今の相場が買われすぎか売られすぎかを教えてくれるインジケーターです。

オシレーター系インジケーターを使うと、「買われすぎたからそろそろ下がるかも」「売られすぎたからそろそろ上がるかも」というような判断ができます。

オシレーター系インジケーターの代表例が、RSIやMACD、ストキャスティクスです。

FXにおけるトレンド系インジケーターおすすめ3選

FXで役立つおすすめのトレンド系インジケーターとして、以下の3つを紹介します。

• 移動平均線

• ボリンジャーバンド

• 一目均衡表

その1：移動平均線|シンプルで万能

移動平均線(MA)とは、過去の価格の平均を線でつなげたインジケーターです。

移動平均線が右肩上がりなら上昇トレンド(買いが有利)、右肩下がりなら下降トレンド(売りが有利)などと、価格の流れがひと目でわかります。

また移動平均線は計算する期間を自由に設定でき、短期線(5期間など)で短期の流れを、中期線(25期間など)で少し長めのトレンドを確認するなど複数の視点で相場を見ることができます。

移動平均線には計算方法の違いによって複数種類あるので、取引目的に合わせて使い分けてみることもおすすめです。

移動平均線の表示方法や設定のコツについては、以下の記事を参考にしてください。

≫MT4で移動平均線を表示する方法|設定のコツや便利なインジケーターも紹介!

その2：ボリンジャーバンド|レンジとトレンドの両方に対応

ボリンジャーバンド(BB)とは、トレンドの方向とともに、過去の価格の動きからこれくらいの範囲で動きそうという目安も教えてくれるインジケーターです。

真ん中には移動平均線が表示されており、移動平均線を中心として上下にライン(バンド)が表示されています。

価格変動が大きくなると上下のバンドが拡大、小さくなると縮小するので視覚的にトレンドの強さを判断することができるのです。

また上下のバンド内に価格が収まりやすいという特徴があるので、特にレンジ相場ではバンドの上下を目安とした逆張りでも活用されます。

ボリンジャーバンドの表示方法や設定のコツについては、以下の記事を参考にしてください。

≫MT4におけるボリンジャーバンドの設定方法|色分けや3本表示にする手順を解説!

その3：一目均衡表|相場全体の状態がひと目でわかる

一目均衡表とは、トレンド方向だけでなくこれから相場が転換しそうなポイントもまとめて表示してくれる日本発祥のインジケーターです。

一目均衡表では、主に以下の5つの要素を確認することで、相場全体の状態がひと目でわかります。

• 転換線：過去9日間の最高値・最安値の平均

• 基準線：過去26日間の最高値・最安値の平均

• 先行スパン：先行スパン1と先行スパン2の2種類が存在する

• 雲：先行スパン1と先行スパン2に囲まれた部分

• 遅行スパン：当日の終値を26日前に遅らせたライン

価格が雲の上にあれば買い優勢、下にあれば売り優勢など雲の位置を見るだけでも相場の方向がざっくりわかるので、まずは分かりやすい要素に絞って確認していくとよいでしょう。

FXにおけるオシレーター系インジケーターのおすすめ3選

FXで役立つおすすめのオシレーター系インジケーターとして、以下の3つを紹介します。

• RSI

• MACD

• RCI

その1：RSI|過熱感を見極める定番オシレーター

RSIとは、一定期間の全値動きに対する上昇幅の割合を計算することで、0〜100の範囲で買われすぎ・売られすぎを表示するオシレーターです。

具体的にはRSIの値が70を超えると買われすぎ、30を下回ると売られすぎのサインとなります。

例えば、レンジ相場の上限に価格が近づいたタイミングでRSIの値が70を超えて下回る兆候が見えると逆張りの売りができると判断できます。

その2：MACD|トレンド分析を得意としている

MACDは移動平均線をベースにしたオシレーターであり、相場のトレンドが強いのか、それとも弱まってきているのかをチェックできます。

短期の移動平均線と長期の移動平均線の差を表した「MACDライン」と、MACDラインの移動平均線である「シグナルライン」から構成されています。

そしてMACDラインがシグナルラインを下から上に抜けると「買い」、上から下に抜けると「売り」サインとなります。

MACDではこのようにトレンドの強さや転換のタイミングをチェックできるので、オシレーターでありながら順張りを狙う際に特に役立ちます。

MACDの表示方法や設定のコツについては、以下の記事を参考にしてください。

≫MT4でMACDを2本線とヒストグラムの表示にする方法|設定方法や役立つインジケーターも紹介

その3：RCI|時間の流れも取り入れるオシレーター

RCIとは、どのタイミングで高い価格や安い価格がついたかという「時間の流れ」も取り入れて相場の過熱感をチェックできるオシレーターです。

RCIは−100%から+100%の範囲で表示され、+80%以上が買われすぎ、−80%以下が売られすぎの目安となります。

またRCIは、最大3本の異なる設定期間を同時に表示して使われることがあります。

短期・中期・長期の値に設定したRCIを表示しておくと、長期における相場の流れに従いつつ、中期と短期のRCIで取引タイミングを計るといった使い方ができるのです。

RCIの表示方法や設定のコツについては、以下の記事を参考にしてください。

≫MT4でRCIを表示する方法|3本に設定するコツや便利なインジケーターも紹介!

FXの取引目的別おすすめインジケーター2選

トレンド系とオシレーター系の2つに分けてインジケーターを紹介してきましたが、その中でもう少し細かな取引目的に合わせてインジケーターを種類分けすることができます。

ここでは、トレンド転換が分かるインジケーターとして「ZigZag」を、ボラティリティ(価格変動の大きさ)が分かるインジケーターとして「ATR」を紹介します。

その1：ZigZag|トレンド転換がいち早く分かる

ZigZag(ジグザグ)は、チャート上の「目立つ高値・安値」を自動的に線でつないでくれるインジケーターです。

相場の流れがジグザグに表示されるので、ローソク足だけ確認する場合と比べてトレンドがいつ転換したのかがとてもわかりやすくなります。

特に、ダウ理論に基づいて「高値・安値の切り上げ・切り下げ」をチェックする場合に大活躍します。

ZigZagがあれば、初心者でも「高値・安値はどこか?」を迷わず見つけることができるので、トレンド転換のタイミングがひと目で分かるようになるでしょう。

トレンド転換が分かる他のインjケーターについては、以下の記事も参考にしてください。

≫FXのトレンド転換が分かるMT4/MT5インジケーター6選|ダウ理論もインジケーターで把握できる

その2：ATR|ボラティリティの高まりが分かりやすい

ATR(Average True Range)は、1本1本のローソク足の値動きに注目して、ボラティリティを算出するオシレーターです。

見方はシンプルで、ATRが上昇すればボラティリティが高まっている、下落していればボラティリティが低下していると判断できます。

特にスキャルピングやデイトレードのように短い時間で売買を繰り返す場合は、どれくらいの値幅が狙える相場なのかを知ることが重要です。

また、ATRの数値を参考にすることで、このくらい動く可能性があるから損切りや利確はこのあたりにしようといったリスク管理にも活用できます。

ボラティリティが分かる他のインジケーターについては、以下の記事も参考にしてください。

≫FXのボラティリティが分かるMT4/MT5インジケーターのおすすめ5選|使いこなすコツも解説

自分に合ったFXのインジケーターを見つける3つの方法

SNSやサイト上で「これが最強」「プロも使っている」といったインジケーターが紹介されることがありますが、他人にとって最強でも自分にとって最適とは限りません。

FXで安定して勝つためにも、以下3つを意識して自分に合ったインジケーターを見つけるようにしましょう。

• 自分のトレードスタイルを明確にする

• みんなが使っているインジケーターを優先する

• 仕組みが分かりやすいインジケーターを使う

自分のトレードスタイルを明確にする

自分のトレードスタイルを明確にして、それに合ったインジケーターを選ぶようにしましょう。

たとえばスキャルピングなら短期向けインジケーターが必要となりますし、スイングトレードなら大きなトレンドを把握できるインジケーターが向いています。

自分がどの時間軸で、どんなペースでトレードしたいのかを決めることで、使うべきインジケーターの候補がぐっと絞られるでしょう。

みんなが使っているインジケーターを優先する

FXのインジケーターは、多くのトレーダーが見ているものほど機能しやすいという特徴があります。

移動平均線やボリンジャーバンドなど、世界中のトレーダーが意識するインジケーターは、そのラインやシグナルが実際に相場の節目として機能する可能性が高いのです。

逆に知る人ぞ知るマイナーなインジケーターは、誰も意識していないのでシグナルが効きにくいこともあります。

インジケーター選びに迷っている方は、まず多くのトレーダーが使っている王道のインジケーターを試してみましょう。

仕組みが分かりやすいインジケーターを使う

何をもとにシグナルが出ているのか、その仕組みを理解できるインジケーターを選ぶことも重要です。

例えば、移動平均線は過去◯日間の平均価格を線にしたものなので、仕組みが非常にシンプルです。

一方で仕組みがわからないインジケーターだと、「なぜこのタイミングで買いシグナルなのか」が理解できず根拠の弱い取引になってしまいます。

まずは「どうやって計算しているのか」がイメージしやすいものを選び、仕組みを理解しながら使うことが、インジケーターを使いこなす第一歩です。

FXに最強のインジケーターはあるのか?勝率アップに役立つ組み合わせとは

結論として、一つのインジケーターだけでどんな相場でも勝てるという「万能な最強インジケーター」は存在しません。

ただし、相場の状況に応じて使うべきインジケーターを変えたり、複数のインジケーターを組み合わせたりすることで勝率アップを狙うことはできます。

トレンド相場とレンジ相場に分けて、インジケーターの組み合わせを解説します。

トレンド相場で使える組み合わせ

トレンド相場では、トレンド系インジケーターとオシレーター系インジケーターの組み合わせがおすすめです。

まず相場の流れをつかむために、移動平均線などのトレンド系インジケーターを使います。

そして、エントリータイミングとなる押し目・戻りや利益確定のタイミングを見極めるためにMACDなどのオシレーターをプラスします。

レンジ相場で使える組み合わせ

レンジ相場では、価格が反転しやすいポイントを見極めるインジケーターの組み合わせがおすすめです。

特に、反転のサインに強いオシレーター系インジケーターが活躍します。

具体的には、ストキャスティクスで買われすぎ・売られすぎをチェックし、ピボットポイントで重要な節目の価格帯を確認します。

レンジ相場では特に過去の高値・安値が意識されることが多いので、ピボットポイントを目安に反転狙いのトレードがしやすくなります。

FXはインジケーターだけで勝てるのか?

インジケーターは多くのトレーダーが利用していますが、インジケーターを使えば勝てるというほど単純なものではありません。

そもそもインジケーターは過去の値動きから計算されたデータをもとに表示されるため、リアルタイムの価格より常に一歩遅れてシグナルが出るという弱点があります。

さらに、相場状況によっては「だまし」のシグナルが増えることもあり、インジケーターだけに頼ってトレードすると損失につながるリスクも高くなります。

したがって「インジケーターが万能なツールではない」という前提を理解しておくことが重要です。

FXではインジケーターがいらないのかについては、以下の記事も参考にしてください。

≫FXでインジケーターがいらない5つの理由とは?いらないトレーダーの特徴を解説!

インジケーターを使いこなすための心構え

インジケーターを使いこなしているトレーダーに共通しているのは、インジケーターを絶対の売買サインとして使うのではなく、あくまで補助ツールとして位置付けている点です。

また相場環境ごとに使うインジケーターを使い分けてリスク管理を徹底する意識を持つことも重要です。

「トレンド相場なのかレンジ相場なのか」または「経済指標発表直前の不安定な相場ではないか」といった背景を無視していては、せっかくのシグナルも活かせません。

インジケーターの仕組みを理解しつつ、相場環境認識やリスク管理と組み合わせることで、初めてインジケーターを活かしたトレードが可能になるでしょう。

FXでインジケーターを活用する際の注意点

FXでインジケーターを活用する際は、以下の3点に注意するようにしましょう。

• インジケーターの数を増やしすぎない

• 機能が被るインジケーターを組み合わせない

• インジケーターごとの得意・不得意を理解する

インジケーターの数を増やしすぎない

多くのインジケーターを同時に表示してしまうのも、初心者にありがちなミスです。

チャート上が線やサインで埋め尽くされると、肝心のローソク足が見えづらくなり、何を基準に判断すればいいのか分からなくなってしまいます。

また複数のインジケーターが矛盾したサインを出すこともあり、「買いサインなのに別のインジは売りサイン」といった状況に陥ると、判断がブレてエントリーを見送る、あるいは根拠の薄いトレードになりがちです。

インジケーターは役割の異なるものを2〜3個に厳選し、「トレンドを見るもの」「タイミングを測るもの」といった形で機能を分けるのがポイントです。

シンプルなチャートほど、価格の流れが見やすくなり、冷静な判断ができるようになります。

機能が被るインジケーターを組み合わせない

似た機能を持つインジケーターを組み合わせても得られる情報は似たり寄ったりなので、チャートが見づらくなるだけでなく、判断もブレやすくなってしまいます。

したがって、役割の異なるインジケーターを組み合わせることが重要です。

インジケーターの組み合わせに迷ったら、「このインジとこのインジは、役割が被っていないか?」を一度見直してみるようにしましょう。

インジケーターごとの得意・不得意を理解する

インジケーターには、それぞれ得意な相場と苦手な相場があります。

たとえば、移動平均線や一目均衡表などのトレンド系インジケーターは、強いトレンド相場では有効ですが、横ばいのレンジ相場ではダマシが多くなりがちです。

逆に、RSIやストキャスティクスなどのオシレーター系インジケーターは、レンジ相場では機能しやすいですが、強いトレンドが発生している場面ではシグナルが機能しなくなることもあります。

このように、相場に合ったインジケーターを選ぶことが大前提となります。

1つのインジケーターを万能ツールだと考えるのではなく、このインジはこの場面に強い、この状況ならこのインジは使わないといった使い分けが必要です。

インジケーターを使うなら信頼性抜群の海外FX業者EBC

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まとめ

この記事では、FXのインジケーターについて、基本から種類ごとの特徴、おすすめインジケーターに至るまで詳しく解説しました。

インジケーターは相場の流れや売買タイミングを視覚的にサポートしてくれる便利なツールですが、使い方を間違えると逆に判断を迷わせる原因にもなります。

大切なのは、自分のトレードスタイルに合ったインジケーターを厳選し、必要最小限の組み合わせでシンプルに使いこなすことです。

特に仕組みが理解できるインジケーターを選ぶことで、シグナルの信頼度や相場との向き合い方も変わってきます。

まずは基本的なものから試し、あなたの取引スタイルに合った最適なインジケーターを見つけて、自信を持ってトレードできる環境を整えていきましょう。

※当記事は、日本国内在住の方は対象ではございません。また日本国外に在住している方へ向けた情報提供のみを目的としており、投資についてのアドバイスや助言は一切行っておりません。

免責事項: この資料は一般的な情報提供のみを目的としており、信頼できる財務、投資、その他のアドバイスを意図したものではなく、またそのように見なされるべきではありません。この資料に記載されている意見は、EBCまたは著者が特定の投資、証券、取引、または投資戦略が特定の個人に適していることを推奨するものではありません。